Microsoftは、米国で特定の中国語の単語に関する検索を検閲しているのだろうか?あるウェブサイトが、当初の指摘を裏付ける証拠を提示している。
The Guardianは米国時間2月11日、Microsoftの検索エンジン「Bing」が英語での検索に対して、中国語で検索した場合とは異なる結果を表示している疑いがあると報じた。この記事によると、Bingの英語版サイトと中国語版サイトで「ダライ・ラマ」「法輪功」「天安門広場」といった政治的にデリケートなテーマに関して検索すると、異なった検索結果が表示されるという。最初にこの相違を指摘したのは中国におけるインターネット検閲サイトGreatFireだったと、The Guardianは記している。
検閲が行われているとするGreatFireからの当初の指摘について、Microsoftはシステムエラーによるものだとして、米CNETに対して次のような声明を出した。
Greatfire.orgが主張している問題について調査を行った。
第1に、Bingは、中国国外で行われた検索に対して、中国の法規定を適用していない。システムエラーが原因で、報道で指摘された一部の検索では誤って検索結果削除通知が起動されていたが、検索結果そのものは中国国外では過去も現在も改変されていない。
第2に、freeweibo.comのホームページがBingの検索結果に含まれていない件については、調査により、低い質や成人向けの内容が理由で、過去のいずれかの時点で『不適切』とされたことがわかった。見直しの結果、世界各国の検索結果に含めるのにふさわしいページだと判断した。
だが、GreatFire側はまだ納得していない。12日に同サイトに投稿された最新記事で、GreatFireは、検索結果は中国国外で過去も現在も改変されていないというMicrosoftの主張は事実ではないと述べている。
「ほとんどの結果は部分的に検閲されており、これは中国語を読めなければ気付くのは難しい。だが、われわれは中国語を読めなくても検閲が行われていることが容易に確認できるような、完全に検閲されている単語を選んだ」とGreatFireは主張した。その証拠として、Bingの中国語版サイトで「自由門」という単語を中国語で検索すると、「中国の法律および規制によって課せられる法的義務により、これらの検索用語に基づく結果は削除されました」というメッセージが表示されると、GreatFireは指摘している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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