Googleは、「Chromebox」の用途を少し変更し、新たにビデオ会議という視点から法人顧客をターゲットにしようとしている。
Googleは米国時間2月6日午前、「Chromebox for Meetings」をカリフォルニア州マウンテンビューの本社で発表した。Chromebox for Meetingsは、Google製品の中で共同作業に最も適した「Google+ Hangouts」と「Google Apps」の2つを組み合わせた製品となっている。
Chromebox for Meetingsへの進化は基本的に、Google+ Hangoutsを次のレベルに引き上げ、「それなりの」テレプレゼンスから、簡易化されてはいるがすぐに使える高品質のバーチャル会議室にするものだ。
このプラットフォームは、最大で15人の参加者に対応し、ネット接続されていればほぼどのような場所からでも、ノートPCやタブレット、スマートフォンを使ってビデオ会議に参加できる。Googleに関連した技術的要件は、有効な「Gmail」アカウントだけだ。
それ以外に、このプログラムは「Vidyo」や「UberConference」など、サードパーティーがリリースしている既存のビデオ会議プラットフォームもいくつかサポートしている。
Googleの製品管理担当バイスプレジデントを務めるCaesar Sengupta氏は6日、Chromebox for Meetingsがビデオ会議体験を簡易化し、「一瞬」で、もしくは、少なくとも数分で会議室を用意するためのものであることをブログ投稿で説明している。
部屋に入ってリモコンのボタンを押せば、すぐに会議に参加できる。複雑なダイヤルイン用コードやパスコード、リーダーPINはもう不要だ。ノートPCの画面をワイヤレスで共有でき、コードやアダプタは必要ない。Google Appsと統合されているので、「Google Calendar」から直接、ほかの人を招待して新しい会議室を追加するのも容易だ。
Googleはすでに、EventbriteやGilt、oDeskなどの技術系企業を含む少数の顧客で、新バージョンのChromeboxのテストを済ませている。
Chromebox for Meetingsは6日にまず米国でリリースされた。価格は999ドルで、これには4日に発表された179ドルの新しい「ASUS Chromebox」が含まれている。
パッケージには、Carl Zeiss製のオートフォーカスレンズや低光量時の自動補整機能を搭載したフルHDカメラ、ノイズフィルタリング機能とワイドバンド応答機能を備えたデュアルタイプの無指向性マイク兼スピーカー、QWERTY配列のフルキーボードと超小型USBアダプタを備えたリモコンも含まれる。
Googleは、2014年中に販売地域をオーストラリア、カナダ、フランス、日本、ニュージーランド、スペイン、英国に拡大すると約束している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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