Appleは米国時間2月5日、唯一残っていた「Bitcoin」ウォレットアプリケーション「Blockchain」を「App Store」から削除した。このアプリを利用すれば、Bitcoin所有者は同デジタル通貨を保管し、利用可能な場所で決済に使うことができた。Appleは一連のBitcoinウォレットアプリを拒絶してきたが、Blockchainは最後に残ったアプリだった。
Blockchainは6日、このニュースが事実であることをブログ投稿で認め、「削除理由の説明も一切なく、問題に対処する機会も全く与えられなかった」と述べた。
「Appleによるこれらの行為は、App Storeポリシーの反競争的で気まぐれな性質を改めて証明するものだ。それらのポリシーが、決済分野におけるAppleの独占状態の維持に焦点を合わせていることは明白で、ユーザーの必要性や願望は全く考慮されていない」(Blockchain)
AppleはBlockchainアプリケーションを削除した具体的な理由を公にしていない。一部のブログは、Appleが「Google Wallet」などに対抗する独自のデジタルウォレットサービスの発表を予定しており、今回の措置はその前兆なのではないかと推測したが、同社はそれを認めていない。
BlockchainはBitcoinユーザーの間である程度の人気を獲得しており、AppleのApp Storeで2年間に12万回ダウンロードされた。Blockchainの存続期間の長さと人気を考えれば、今回の削除は「歴史上重要で前例のない」ことだ、と同社は主張している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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