モバイルサービスの拡充を進めるFacebookは米国時間1月30日、「Flipboard」に似たニュースリーダーアプリ「Paper」を発表した。
Paperはストーリーやテーマ別セクションで構成され、ニュース記事によって、ユーザーの「News Feed」を、スポーツから食べ物にいたるまでの他のさまざまなテーマやトピックとリンクする。「iPhone」ユーザー向けに米国で2月3日にリリース予定。
Facebookは、モバイル分野を強化する戦略を推進しており、Paperはその最新の取り組みの1つにすぎない。中核の「Facebook」アプリと写真共有サービス「Instagram」以外に、同社は「Messenger」アプリなどのモバイル製品を着実にリリースしてきた。同社最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏は、29日の決算報告電話会議で、同社がさらなるスタンドアロンのモバイルアプリに取り組んでいることを明かした。
この動きは、失敗に終わった同社の「Facebook Home」とは逆の戦略に基づいている。Facebook Homeは基本的に、「Android」端末を独自のカスタムユーザーインターフェースで覆うものだった。結局、ユーザーは確かにFacebookを好むが、そこまでは求めていないことがわかった。
それでも、Facebookは広告売上高の半分以上をモバイル分野から得ており、同社のモバイル強化に向けた取り組みは実を結んでいるようである。
一方Paperは、Flipboardのように、さまざまなストーリーにざっと目を通すことができるようになっている。携帯端末を傾けることによって、パノラマ写真を端末の端から端へとスクロールさせたり、顔などの重要な細部を表示したりすることができる。好むと好まざるとに関わらず、全画面表示で動画が自動再生される。一方ストーリーには、全画面サイズの魅力的なカバー写真が付いている。
Facebookは、Paperがシンプルなニュースリーダーにはとどまらないと考えており、アプリ起動時にユーザーが最初に目にするのはNews Feedだと述べている。ユーザーは、ストーリーを共有したり、「いいね!」やコメントを送信したりできる。ユーザーは共通の関心を持つ人々とつながることもできるようになると同社は期待している。
Facebookユーザーは、独自のストーリーを作成して、共有する前に自分の投稿がどのように表示されるかプレビューすることもできる。これらの投稿からFacebookに戻ることも可能だ。
同社によると、Paperは、携帯端末向けに新しいアプリを開発するために結成されたFacebook Creative Labsによる最初の製品であるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス