米国家安全保障局(NSA)の監視活動を内部告発したEdward Snowden氏が、2014年ノーベル平和賞の候補に推薦された。
Snowden氏を推薦したのは、ノルウェー議会の2人の議員だ。同氏は「自国の安全を維持するために確かな情報を求める国家の合法的な必要性」と「人々の個人的な自由」の間のバランスを回復するのに「極めて重要な貢献」を果たした、と彼らは述べている。
その2人の議員(社会主義左翼党の党員であるBard Vegar Solhjell氏とSnorre Valen氏)はノーベル委員会に送付したコメントの中で、「Edward Snowden氏の行動によって、複数の国家の安全保障上の利益が短期的に損なわれた可能性があることは間違いない。われわれは必ずしも同氏の情報開示活動のすべてを容認したり、支持したりしているわけではない。しかし、Snowden氏の内部告発の後に起こった公の論議やポリシーの変更は、より安定的で平和な世界秩序に寄与している、とわれわれは確信している」と述べた。
Snowden氏の名前は、同賞の候補に推薦されるほかの多くの個人および団体に加わることになる。同賞の候補の推薦は、世界中の多くの人々が行うことができる(例えば、政府関係者、国際裁判所および国民議会のメンバー、教授、過去のノーベル賞受賞者など)。2013年には、過去最多となる259の個人および団体(209人の個人と50の団体)が推薦された。平和賞を受賞したのは化学兵器禁止機関(Organization for the Prohibition of Chemical Weapons:OPCW)だった。通常、推薦された人や団体の名前は50年間公表されないが、今回のケースのように、推薦者によって明かされることもある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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