米Yahooは米国時間1月28日、2013年第4四半期の決算を発表した。それによると、売上高が12億7000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益が46セントだった。ウォール街は売上高が12億ドル、非GAAPベースの1株当たり利益が38セントと予測していたが、Yahooはこれを上回った。
もちろん、規模が大きく動きが鈍いYahooは現在、方向転換を試みている最中だ。また、中国のEコマース企業Alibabaの株式を24%保有していることが評価されて、Yahooの株価は概ね上昇を続けてきた。Alibabaは、多くの人が期待する新規株式公開(IPO)に向けて準備を進めている。
最高経営責任者(CEO)のMarissa Mayer氏は、少なくともYahooを再び重要な存在にすることには成功している。同社は大規模メディアへの傾倒を強めており、Katie Couric氏やDavid Pogue氏といった大物を雇い入れた。Mayer氏は企業買収も頻繁に行っており、事業の焦点をモバイルアプリに合わせている。Yahooは天気アプリやニュースアプリをリリースしており、それらのモバイルデザインは高く評価されている。
しかし、いくつかの有望な企業を買収したとはいえ、広告の収益化はまだ実現していない。調査会社のeMarketerによると、米国におけるデジタル広告の売上高でYahooはGoogleに続く2位の座を占めていたが、2013年、Facebookが初めてYahooを抜いて2位に浮上したという。さらに、eMarketerによれば、2013年におけるYahooのディスプレイ広告売上高は約12億7000万ドルで、米国のディスプレイ広告売上高全体に占める割合は7.2%だったという。2014年1月28日にYahooが発表したGAAPベースのディスプレイ売上高は5億5300万ドルで、前年同期から6%減少した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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