フリースケール、ウェアラブル端末向け電子基板を発表--価格は149ドル

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 長谷睦 (ガリレオ)2014年01月09日 12時17分

 小型で低消費電力のプロセッサを製造するFreescale Semiconductorが、「Android」を搭載した149ドルのオープンソース電子基板を中心とした取り組みを発表した。ハードウェア開発者を支援し、同社のチップのウェアラブルコンピュータへの組み込みを目指すものだ。

 ウェアラブルコンピュータは現在、注目を集めており、各社がハイテク市場における新たな分野への進出に取り組んでいる。出発点はフィットネス端末だが、Qualcommの「Toq」などのスマートウォッチや「Google Glass」などのメガネ型端末が、より汎用性の高い用途に向けた可能性を切り開いている。

 Freescaleは2014 International CESで、設計者がウェアラブルコンピュータ端末のベースとして使用可能なハードウェア「WaRP」(Wearables Reference Platform)を発表した。出荷開始時期は2014年第2四半期となる見込みだ。

 Freescaleは声明の中で、「柔軟性の高いシステムレベルの設計キットで、内蔵された無線充電機能が使用可能なほか、ハイブリッドアーキテクチャ内にプロセッサとセンサを組み込んで拡張性と柔軟性を確保した。また、オープンソースのソフトウェアが付属する」と説明している。スポーツ用のモニタやスマートグラス、活動量計、スマートウォッチ、医療モニタリング機器など、複数の市場向けに設計されているという。

 WaRPの構成は、中核の処理装置としてFreescaleの「i.MX 6SoloLite ARM Cortex-A9」プロセッサを搭載、さらに歩数計「Xtrinsic MMA9553」と電子コンパス「FXOS8700」が加わっている。また、センサが収集したデータの処理と無線充電については、ARMベースのセカンダリプロセッサと、Freescaleのマイクロコントローラ「Kinetis KL16」が担う。また、GoogleのAndroidバージョン4.3が稼働する。

 WaRPはオープンソースのハードウェアプロジェクトで、その詳細はWaRPboard.orgに記載されている。Freescaleでは、同サイトにおいてユーザーからなるコミュニティーがアイデアを交換し、互いにサポートを提供することを期待している。Freescaleによると、ハードウェアとソフトウェアの設計には、Revolution RoboticsとKyneticsが参加しているという。

提供:Freescale
提供:Freescale

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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