自動運転車にとって、2020年は魔法の年になりそうだ。
日産自動車は米国時間8月27日、「2020年までに、商業的に成り立つ『Autonomous Drive』車両を複数車種」発売すると発表した。これは、General Motors(GM)およびドイツの自動車部品メーカーContinentalが設定している期限でもある。ただしGoogleは、同社の自律走行車プログラムでさらに野心的な目標を設定しており、Googleの共同創設者であるSergey Brin氏は、2017年までに一般市民向けの自動運転車が登場すると予告している。
日産は、同社の自律走行車技術が「消費者にとって現実的な価格で」入手可能になるだろうとし、同社の目標はこの技術を「車両2世代以内に車種の枠を越えて」入手可能にすることだと述べた。
日産の最高経営責任者(CEO)を務めるCarlos Ghosn氏は、声明で次のように述べた。「私は、画期的な新技術であるAutonomous Driveを2020年までに披露できるよう取り組んでおり、われわれは実現に向けて順調に進んでいる」
日産の取り組みには、レーザースキャナ、「Around View」カメラ、人工知能、アクチュエータ(作動装置)などが含まれる。Googleの取り組みと同様、日産は必要なスマート機能を車両内部だけで構築するため、外部のデータ供給源を必要としない。日産はこの取り組みにおいて、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、オックスフォード大学、カーネギーメロン大学、東京大学の研究者らと協力してきた。
日産はまた、シリコンバレーに自律走行車の研究所も開設しており、ここではいずれ60人のスタッフを採用する予定だ。
日産はこれまで、同社の電気自動車「LEAF」で自律走行技術をテストしており、複雑な現実世界の状況に対応する段階に進めようとしている。日産はこれをテストするため、建物など現実世界の特徴を完備した自律走行試験場を日本で建設している。この試験場は2014年度末までに完成する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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