ビジネスパーソンで「一般的」「差別化」「グローバル」「フレームワーク」などの言葉を聞いたことがない人はいないはずだ。これらの言葉をよく使う人もいるかもしれない。こういった言葉は、物事を簡単に言い表せる気がするが、実は定義があいまいなため、同じ言葉でも話し手と聞き手のイメージする内容が異なる場合がある。意味が分かるようで分からない、なんとなく使ってしまいがちな言葉は、それ以上思考することを阻む障害となっているかもしれないので、要注意だ。
本書を手に取ったら、まずは目次を見て欲しい。「漢字」「カタカナ・英字」「ひらがな」の3つに分類された系列ごとに、よく聞くあるいはよく目にする語句がずらりと並んでいる。各語句のページでは、対象語句を使うことの問題点が指摘されている。なぜ、その言葉を安易に使ってしまうことがよくないのか、事例を交えながら解説は、非常に分かりやすい。さらに、「ではどうすればいいのか」という改善案も示されているので具体的な行動に移しやすい。
つい使ってしまいがちな「思考停止ワード」。なんだか人を煙に巻くような言葉は、いったん封印して、具体的で人に伝わりやすい表現を心がけるようにしたい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス