Appleはどうやら、曲面ディスプレイ市場に目をつけているようで、そのことは少なくとも、新たに取得した特許から明らかだ。
米特許商標庁(USPTO)から米国時間12月10日に承認された簡潔な名称の特許「Curved touch sensor(湾曲したタッチセンサ)」は、より高品質の曲面ディスプレイを実現する技術工程を概説している。現行のセンサディスプレイは一般にごく薄いため、製造工程における部品の損傷が時として起こり得る。Appleは、これを回避する方法を見つけた。
今回の特許が示唆するのは、柔軟な基板を用い、この基板が平らな状態のとき、表面に薄膜を載せる方法だ。この新たなパターンは次に、柔軟な基板に結合される。高温の熱を当てることで、反りやゆがみなどの不具合なく基板を湾曲した状態に加工できる。
こうして作られたセンサディスプレイは、従来の平面基板より薄くすることが可能で、感度も向上できる。この技術は、スマートフォンと最も相性が良さそうだが、Appleはまた、タッチパッドやマウスといった他のデバイスへの応用も視野に入れている。
サムスンとLGはすでに、曲面ディスプレイ搭載携帯電話市場に進出している。サムスンの「GALAXY ROUND」が水平方向に曲がるのに対し、LGの「G Flex」は、垂直に湾曲し、報道によると背面カバーに付けられた軽微なキズを数秒で修復できるという自己修復機能を搭載する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」