誰よりも多くの仕事をすることと、誰よりも効率的に仕事をすることは、似ているようでいて、実はまったく異なることだ。それに気づかずに、効率的に仕事をすることを避け続けるのはもったいない。本書では「良い結果を出すために」効率的に仕事をするためのヒントを列挙しながら、真に生産的とはどういうことかを学べる。
本書には、Personal Return on Investment(PROI)という概念が出てくるが、「被雇用者としてのあなたが、会社に対して提供できる投資収益力」という意味だそうだ。今の時代、会社に対して自分がどのくらい利益を提供できるかを、積極的に示していくことが求められるのだ。本書は翻訳書ではあるが、この考え方は、すでに日本の企業にも取り入れられつつあると感じる。会社に行って、なんとなく仕事をして、なんとなく1日が終わっても、給料がもらえるという時代は終わったのだ。
効率的あるいは生産的に仕事をするために、自分で試行錯誤をすることも重要ではあるが、本書に提示されているやり方のように、多くの人たちの事例を元によく吟味された上で提示されている方法を真似することも、生産性アップには非常に重要だ。年の瀬の忙しい最中こそ、手にとって欲しい。
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