なぜ、書類はすぐ山になるのか。山を作っているのは、ほかでもない自分自身なのだが、どうにも整理が苦手で、どうすればすっきりと片付くのかよく分からない、そういう人は多いだろう。そんな人には本書がお勧めだ。
単にスキャンして書類をデジタル化するというだけなら、捨ててしまったのと同じこと。デジタル化した書類を、いかに見つけやすくし、必要なときに役立てることができるかがポイントだ。本書で書類のスキャンに使用するツールはPFUの「ScanSnap」、書類の保存先はDropboxやEvernoteだ。ScanSnapは、種類が豊富なため、目的や予算に合わせて選択できるのが魅力だ。Dropboxに書類を保存すれば、複数のデバイスから見ることができるし、Evernoteに保存すれば、検索で簡単に書類を見つけられる。
保存や検索のテクニックについても詳しく書かれているが、全体的には「整理はめんどうだ」というハードルをいかに下げて、一つ一つの作業を「意味のあるもの」「簡単なもの」にするかに重きが置かれている。章末ごとに設けられている著者同士の対談も、漫画のように読みやすい上、整理に役立つヒントが凝縮されている。ここまで詳しく書かれていれば、いかにものぐさな人でも、重い腰を上げられるのではないか。
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