仕事と育児に奮闘--ヤフーの29歳“イクメン”エンジニア須山さん - (page 2)

藤井涼 (編集部)2013年12月09日 10時00分
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 そうなんです。いま2歳と0歳ですね。太田さんにも2人の子どもがいて、実はkazocのサービス紹介の写真にうつっているのは僕たちの子どもなんです。

  • kazocのサービス紹介の写真には太田さんと須山さんの子どもの写真が使われている

――kazocは育児をしている2人だからこそ生まれたサービスなんですね。でも、今かなり忙しいと思いますが、育児と両立できますか。

 そうできるよう頑張っています。ただ、どうしても平日は帰るのが遅くなってしまうので、奥さんに頼ることが多いですね。僕はその分週末に頑張るようにしています。

――現在もkazocを中心にサービスを担当しているんですか。

 少し前まではそうだったんですけど、いま2つめのソフトバンクイノベンチャー案件を進めることになって、徐々に引き継ぎをしているところです。まさに開発承認に向けて進めているところで、週に1度はソフトバンクのオフィスにも通っています。

――では2014年頃には公開される可能性も。

 もしかしたら、公開できるかもしれませんね。といってもkazocほど話題にはならないかもしれませんが。これまでとは少しタイプの違うものなので。

尊敬する人はイーロン・マスク--「フロンティアを開拓したい」

――ここからは、もう少し須山さんご自身のことを聞いていきます。いま使っているスマホは何ですか。

 iPhoneですね、会社から貸与されたものを含めると3台で、あとiPadを使っています。ほかにも、筆圧を感知するスタイラスペンとか、Bluetooth対応のアプリを作る際の開発者用の検証端末とか、iPhone向けの温度・湿度チェッカーとかいろいろ持ち歩いています。体組成計はソフトバンクヘルスケアのFitbit FlexとNIKE+ FUELBAND SEの2台持ちです。


須山さんが日ごろ利用している端末

――すごい数ですね。ちなみに、よく使っているアプリやサービスはありますか。

 もちろん「kazoc」です(笑)。他には「FastEver」(素早くEvernoteにメモするためのアプリ)や「Facebookメッセンジャー」はメチャクチャ使いますね。あとは恋人向けSNSアプリの「Between」を家族で使ったりとか。

――自分ならではの仕事術があれば教えてください。

 Evernoteは自分の脳みその代わりというか、ひたすら自分の考えを入れていて、あらゆる端末からアクセスできるようにしています。プロジェクトごとにタグを付けて切り替えていくような感じですね。


Evernoteを使ってプロジェクトごとに整理。いつでもどの端末でもアクセスできるようにしている

――スマホ時代ならではの仕事のスタイルですね。ところで今日は好きな本も持ってきてもらっていますが、なぜ「すべては一杯のコーヒーから」(タリーズコーヒージャパン創業者である松田公太氏の自伝)を選んだのでしょう。

 あまりITには関係ないんですけど、起業家の自伝みたいなものが好きで、孫さん(ソフトバンク代表取締役社長)の昔の話だったり、今回の松田さんの起業した時の話だったり、そういうものを好んで読んでいますね。

――それは何か理由があるんですか。

 やはり事実に基づいているというか。ただのフレームワークじゃなくて、リアルな話を吸収するのが一番刺激になって、自分の中の経験値として溜まっていくかなと。


「すべては一杯のコーヒーから」(新潮文庫)

――では、あまり開発系の本は読まないんですか。

 ビジネス書はいろいろ手にとっていますが、開発系はそんなに多くないですね。個人的にそんなにガリガリとエンジニア一筋ってタイプではないので、やりたいことがあってそれを実現するために作るという感じですね。

――企画とエンジニアのハイブリッドみたいな感じでしょうか。ちなみに尊敬する人はいますか。

 テスラモーターズ創業者のイーロン・マスクさんですね。新しいことにどんどん挑戦して、すべてしっかり成功させているところは本当に尊敬します。電子決済サービスのPayPalを創業して、宇宙開発のスペースXを創業して、太陽光発電のソーラーシティを創業して、どの分野もいち早く開拓している。それでいて控えめなところとか。それと、子どもが5人もいてしっかり育てているところもすごいと思いますね。

――“イクメン”としても尊敬しているんですね。須山さんは休みの日はどんな過ごし方をしていますか。

 個人的には開発をしまくりたいんですが、子どもと遊ぶ時間も大切なので公園に遊びに連れて行ったり、家事をやったりしつつ、子どもを寝かしつけた後に外の喫茶店で開発するみたいな生活をしています。

――もう開発自体が趣味になってますよね。仕事を遊びに変えているというか。

 そうですね、あまり仕事とプライベートの境目はないかもしれないです。

――では、最後に須山さんが目指す将来の姿を教えて下さい。

 もう少し経営者のようなポジションを目指して、テクノロジーを理解しつつも、しっかりお金も稼げるような、中間地点を狙っていきたいと考えています。エンジニアのスキルはそれなりについてきたので、もう少しチームプレイで人をまとめていく力をつけていきたいなと。それと社内でも起業ができる制度があるので、そういったものを利用しつつ経営スキルを磨いて、将来的には会社を動かせるようなポジションを目指していきたいですね。

 ただ、物作りも好きなのでエンジニアという仕事も捨てたくないんです。やはり、イーロン・マスクさんのようにフロンティアを開拓していきたい。どんどん挑戦するのが好きなので、1つの物事に捕われず時代の最先端を追い求めていきたいですね。そのために、20代最後の年をがむしゃらに頑張りたいです。

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