ウォーリーをさがせ!その答えは、米国家安全保障局(NSA)に質問してみるといい。
そう、秘密主義を貫くNSAが監視活動の一環として、位置情報の追跡も行っていることが明らかになった。
The Washington Postは、NSAの元契約社員Edward Snowden氏によってリークされた情報に含まれていた文書に加えて、米国の諜報関係職員による発言を引用し、NSAが「世界中にある携帯電話の現在位置に関する記録を、毎日50億件も」収集しており、「少なくとも数億台規模のデバイスの位置情報」を保存していると報じた。
The Washington Postによると、米国民はこのプログラムの対象とはなっていない(NSAはそのように説明しており、同プログラムが合法的であるとも述べている)ものの、米国にいる不特定数の米国人の位置データも捕捉されているという。
The Washington Postは「分析官は、世界的規模で携帯電話の位置を特定し、その移動経路を過去にさかのぼって把握し、それらを使っている人々の間に存在する隠された関係を洗い出すことができる」と報じた後、同プログラムで使用されている最も基本的な分析ツールは「日付や時刻、携帯電話の位置に基づいた地図を作成し、何らかのパターンや、重なり合う重要な瞬間を探し出せるようになっている。また、他のツールは、多数のモバイル端末の移動速度や軌跡を算出し、その電子データを地図上に重ね合わせることで、考えられる移動時間を計算して、接点のある端末を判断するものとなっている」と追記した。
The Washington Postによると、今回新たに存在が明らかにされたプログラムは、「CO-TRAVELER」(共に移動する者)と呼ばれている分析ツール群を含んでおり、世界中の携帯ネットワークを結ぶケーブルに接続することで、位置データ、すなわち基地局の情報を取得するという。
NSAを監督する立場にある米国家情報局の顧問であるRobert Litt氏がThe Washington Postに述べたところによると、米国内の携帯電話が対象となっているわけではないという。同氏は「どのような機関の権限下にある諜報部門にも、米国内の携帯電話に関する位置情報を意図的に一括収集するような組織は置かれていない」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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