ソニーはSmartWatch 2向けに多様な交換用リストバンドを販売している。シリコン製リストバンドは、イエロー、ピンク、パープル、ターコイズの4色が用意されている。革製リストバンドも購入可能で、ブラックとブラウンの2色がある。さらに、もう少しお金を払ってもいいという人のために紹介しておくと、SmartWatch 2のプレミアムバージョンは全金属製のリストバンドを備えている。カラーは落ち着いたブラックだ。SmartWatch 2は普通の腕時計用の標準的なリストバンドなら装着できるように設計されており、筆者はそれを気に入っている。ピンを抜いてリストバンドを外すだけで、別のものと交換できる。家のどこかで古い腕時計がほこりを被っているのであれば、そうした時計のリストバンドも取り付けることが可能だ。
筆者はSmartWatch 2のスクリーンには感銘を受けなかった。SmartWatch 2のLCDは対角線の長さが1.6インチで、確かに大きい。しかし、より鮮明な320×320ピクセルの解像度(サイズはSmartWatch 2と同じ1.6インチ)、鮮やかなカラーと美しい漆黒を表現できるOLEDテクノロジを備えたGALAXY Gearを使った後には、SmartWatch 2のディスプレイ(220×176ピクセル)は単調で、生気に欠けるように見える。
さらに、SmartWatch 2がフラットで角張った従来型ディスプレイを搭載しているのに対し、Gearのスクリーンは緩やかな曲面になっているため、指でのスワイプ操作をより快適に行うことができる。とはいえ、この新しいスクリーンが初代SmartWatchから大幅に改善されていることは強調しておかなければならない。初代SmartWatchのOLEDスクリーンは、強い日差しの下だと画面に何が表示されているのか全く分からなかったが、SmartWatch 2の半透過型LCDは光を通すので、屋外でも見やすい。
スマートウォッチの最大の目的は、重要なアラートをユーザーの手首にプッシュ通知して、ユーザーがスマートフォンに注意を向ける時間を減らし、実際の人生をより楽しめるようにすることだと筆者は考えている。この目的を果たすために、SmartWatch 2は、ユーザーの携帯端末が受信したTwitterやFacebookのアップデート、「Gmail」メッセージを手首にプッシュ通知する。SmartWatch 2は、メッセージの内容の簡潔な要約を含む通知をスクリーンに表示するだけでなく、バイブレーション機能も備えている。
筆者がとりわけ気に入っているのは、SmartWatch 2の通知設定を変更できることだ。特にTwitterとFacebookの通知設定を変えられるのは便利だ。例えば筆者は、友人が近況アップデートを投稿するたびに猛烈な勢いでプッシュ通知を受け取るのではなく、TwitterやFacebookのダイレクトメッセージを受信したときにだけ通知するようにSmartWatch 2を設定できた。
残念なことにGmailアラートに関しては、そこまで細かく設定できない。SmartWatch 2は電子メールを受信するたびに通知する。筆者と同じくらい頻繁に電子メールを受け取る人は、手首が絶えず振動するだろう。もう1つ残念なのは、Gmail以外のメッセージにアクセスするときもSmartWatchの電子メールアプリを使わなければならないことだ。そのこと自体は大した問題ではないかもしれないが、ソニーの電子メールソフトウェアは同社のXperiaスマートフォンとしか互換性がない。したがって、SmartWatch 2とソニー製以外のAndroidデバイスを組み合わせて、「Outlook」ベースのメッセージの通知を受け取りたいと考えている人は、ひどくがっかりするだろう。確かに、ソニーはこれまでも他社製品との互換性の確保にそれほど前向きでなかったが、それは言い訳にならない。
とはいえ、GALAXY Gearの機能性はもっと低い。GearはスマートフォンからTwitterやFacebookの通知を取得することさえできない。もっと言えば、非サムスン製の携帯端末もサポートしない。また、GearはGmailアラートの発生をユーザーに通知することはできるが、アラートが存在するという事実以外に何の情報も提供しない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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