Gerald R. Fordは、航空母艦としては世界で初めて、「ROVR」と呼ばれる3D協調可視化ツールで先に作成された設計図をもとに建造された。
このソフトウェアが米海軍や造船会社にとって非常に便利なのは、航空母艦の建造に関わるすべての関係者(海軍、造船会社、溶接業者、配管業者、建築請負業者など)が、建造作業の前に設計図を3次元で見られるためだ。それによって、従来は船舶建造作業を遅らせていた多くの非効率的な設計をなくすことが初めて可能になる。関係者がそれぞれ、ほかの関係者の設計が自分たちの仕事に与える影響を事前に評価できるからだ。例えば、ある関係者は配管業者に、今の配管設計では整備の際に部品を取り出せなくなり、天井に穴を開ける必要が出てくるという問題を伝えるだろう。従来であれば、その穴は開けられてしまったはずだ。しかし今では、そうした問題は完全に避けられる。このプロセスによって、建造終了時までに200万人時の労働力を節約できると期待されている。
提供: Northrop Grumman Shipbuilding