ソーシャルメディア全体がこの10年間と同じ状態のまま続いていくとすれば、われわれは今後50年以内にセックスレスなロボットに変身してしまうかもしれない。
少なくともそれは、最新の調査「National Survey of Sexual Attitudes and Lifestyles」で明らかになった、とりわけショッキングな結果をもとにして筆者がたどり着いた非科学的予想だ。英国で10年に1度だけ行われるこの調査は、ロンドン大学ユニバーシティカレッジがNational Centre for Social Researchおよびロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院(London School of Hygiene & Tropical Medicine)の研究者らと協力して実施した。
今回が3回目となったこの調査の結果は現地時間11月26日に発表されたもの。それによると、調査対象となった16歳から44歳までの英国人1万5000人のセックス回数が平均で月5回未満であることが分かった。この数字は、月6回以上とした過去2回の調査結果を下回っている。過去の調査は、ウェブの利用が皆無だった1990~91年と、インターネットが乱立状態だった1999~2001年に実施されている。後者の場合、利用可能なソーシャルメディアとして最も近い存在はおそらく、AOLやAmIHotorNot.comだったと思われる。
この数値が減少した主な原因は、現代のライフスタイルそのものにあるようだ。特に、過小雇用と過剰雇用の両面に関連するストレス、さらに婚姻率や同棲率の低下が性行為に至る機会の全般的な減少につながっているようだ。
ただし、研究者らは、性的行為の相対的な欠如をもたらしている潜在的な原因として、別のライフスタイルの選択があることを指摘してもいる。
ロンドン大学ユニバーシティカレッジのCath Mercer博士はBBCに対し、次のように語っている。「われわれはまた、こうした傾向の背景に現代のテクノロジがあると考えている。人々はタブレットやスマートフォンを持ち、それらを寝室に持ち込んで『Twitter』や『Facebook』を使ったり、電子メールに返信したりしている」
さらにMercer博士は、オンラインポルノの増加がセックス回数の減少の一因となっている可能性も示唆している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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