マイクロソフト、インターネット暗号化の強化を計画か

Dara Kerr (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年11月28日 07時36分

 Microsoftは、米国家安全保障局(NSA)の監視プログラムを遠慮なく批判してきたが、インターネット暗号化の強化においては他の大手技術企業に後れをとっている。しかし、この状況がまもなく変化する可能性がある。

 The Washington Postによると、Microsoftはインターネットトラフィックを暗号化する同社システムの見直しを検討しているという。本件に詳しい情報筋らは同紙に対し、MicrosoftはNSAが同社のグローバルな通信システムに侵入した可能性があると考えているため、この変更に踏み切る予定だと述べた。

 Microsoftがこの結論に至ったのは、NSAの元契約職員であるEdward Snowden氏が暴露した文書に起因する可能性が非常に高い。The Washington Postは10月、NSAが「MUSCULAR」というプログラムの下、暗号化されていないインターネットトラフィックを傍受することによって、複数の大手IT企業からのデータに秘密裏にアクセスしていたことを示す文書が新たに明らかになったことを報じた。

 このような事態の暴露を受けて、IT企業各社は直ちにこれに関する潔白を主張するとともに、ユーザーのプライバシー保護に取り組む姿勢を見せた。

 Microsoftは先週、2014年初頭に「Office 365」にメッセージ暗号化を導入すると発表した。この新しいサービスは、すべてのユーザーの電子メールを自動的に暗号化するというものだ。しかし同社は、他の自社製品に対して計画している他のレベルの暗号化については、まだ概要を示していない。

 The Washington Postによると、MUSCULARなどの監視プロジェクトからの暴露文書には、NSAがMicrosoftの「Hotmail」「Windows Live Messenger」「Microsoft Passport」を傍受していた可能性があることが示されているという。

 Microsoftの最高幹部らは今週後半に会合を開く予定だとThe Washington Postは報じている。この会合では、どのような暗号化を使用し、どのようなスケジュールで実装するかが議論されるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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