オンデマンド配車サービスのUberは米国時間11月25日、自動車メーカーおよび銀行との提携により、同サービスのドライバーが車に支払う費用の削減を目指した融資プログラムのテストを開始すると発表した。
Uberによれば、同サービスは現在10万人のドライバーと「数百万人」の利用者を抱え、フルタイムで働くドライバーは年に10万ドル分走行しているという。だが、同社はさらに多くの車を必要としている。
Uberの最高経営責任者(CEO)を務めるTravis Kalanick氏によると、同社は直近の2カ月で毎月20%の成長を遂げるなど急速に成長しており、同サービスのシステムのために十分な数の車を確保したい考えだという。同氏は25日の電話会見で、目標は「数十万台」の車を新たに走らせることだと語った。
新しいプログラムは当初、サンフランシスコ、ダラス、シカゴ、ニューヨーク、フィラデルフィア、およびボストンで開始される。同社のブログではこのプログラムについて、「ドライバーが車に支払う月額費用を大幅に減らす」とともに、「路上を走る車の台数を短期間で増やす」ことになると説明している。
Kalanick氏によれば、Uberの平均的なドライバーは、新しい自動車ローンにより1カ月に車への支払いを100ドル以上節約できるようになるという。また、これまでなら認められなかった融資が受けられるドライバーも出てくるだろうという。今のところ借り換えオプションはないが、その実現に向けて取り組んでいるとのことだ。
Uberでは、今回のプログラムを実現するにあたり、General Motors(GM)とトヨタ自動車、および複数の金融機関(名称は明らかにされていない)と提携している。
Uberはブログで次のように説明している。「新しいプラットフォームで重要なのは、Uberとパートナー契約を結んでいるドライバーが確実で信頼性の高いキャッシュフローをUberのプラットフォームを通して手に入れるという点だ。Uberのシステムでフル稼働している車は1年に10万ドル以上稼いでいる。このようなキャッシュフローは、ドライバーに融資するリスクを減らし、市場で一般に提供されているよりも低金利のローンを可能にする」
このプログラムは、「UberX」などUberのすべてのサービスを利用するドライバーが利用可能で、Uberシステムでの利用を許可されたすべての車両に適用できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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