Googleの会長を務めるEric Schmidt氏は、今あるような検閲は10年以内になくなる可能性があると考えているようだ。
Schmidt氏は米国時間11月20日、ジョンズ・ホプキンス大学で講演し、インターネットが制限されていて言論の自由が厳罰につながることもある中国や北朝鮮のような国では、時の権力者が望むか否かにかかわらず、暗号化のより効果的な活用や技術革新によってすべての人がつながり合い、スパイ活動は封じられる可能性があると述べた。
まず、彼らはあなた方を封じ込めようとする。次に、あなた方の中に入り込もうとする。そして最後に、あなた方は勝利する。私はそういうものだと心から思っている。なぜなら、力は今やあなた方の手の中にあるからだ。
10年以内に検閲や検閲の可能性を排除できる確率は非常に高いと私は思う。
Reutersによると、Schmidt氏は1月の北朝鮮訪問について詳しく語るとともに、同国への情報の流れに対する制約を緩めようとした試みが失敗に終わったことを認めたという。
訪問中、Schmidt氏の娘のSophieさんは北朝鮮について、「国家規模での『トゥルーマン・ショー』のようだ」と総括していた。
米国家安全保障局(NSA)の元契約職員Edward Snowden氏がリークした同局の文書を踏まえると、より身近な所にも監視の目が行き届くようになったのは明らかだ。
Snowden氏が暴露した文書では、NSAが情報収集のためにデータを盗聴していた企業の中にGoogleも含まれていることが示唆されていた。
Schmidt氏はこの日、政府の監視に対する解決策はすべての人を暗号化してしまうことだと述べた。同氏によると、いずれ検閲や監視は実行がはるかに困難になるという。
Schmidt氏は次のように語った。「政府の監視や、それを行う政府のやり方が何らかの形で残るのは極めて明らかだと思われる。なぜなら、これこそ市民が自らを表現する方法であり、政府は市民が何をしているか知りたがるからだ。この競争で検閲は敗北すると思うし、人々は力を持つだろうと私は思う」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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