UPDATE GoogleのEric Schmidt氏が物議を醸した朝鮮民主主義人民共和国の訪問から帰国し、取り組んだ人道的任務の詳細を明かした。
Googleの会長でもある同氏は1週間半前に北京の空港で記者会見し、訪問目的の一部をすでに明らかにしている。同氏はそのとき、訪問団は私的に同国を訪れ、経済を発展させたければ世界的なインターネットアクセスが必要だと警鐘を鳴らしたことを語った。訪問団を率いたのは、ニューメキシコ州前知事で国連大使も務めたBill Richardson氏だった。
Schmidt氏は米国時間1月19日夜、同国でのインターネットアクセスに関する考えを「Google+」にさらに詳しく掲載した。同氏は、グローバルなインターネットから自国を隔離する北朝鮮の決断は「経済を取り戻すのをいっそう難しくする」と説明する。
同氏によれば、政府関係者や軍部はインターネットにアクセスでき、また大学ではプライベートなイントラネットが設置されているが、一般市民は監視の下でしかインターネットを利用できないという。
また、同国の技術は明らかに遅れていると同氏は述べた。「エジプトのOrascomという会社との合弁事業で3Gネットワークを作っているが、これはSMS技術をベースにした2100MHz帯のネットワークで、例えばデータ接続をしてスマートフォンを利用することはできない」と同氏は記している。
ともに同国を訪れたSchmidt氏の娘のSophieさんはこれとは別に、訪問のさらなる詳細を写真を添えてブログに投稿した。彼女は北朝鮮について「とてもとても寒くて」「ものすごく奇妙」と表現している。
「目の前にすると、事前に読んだり聞いたりしたことは何の役にも立たなかった」(Sophieさんのブログ)
一行は、金日成氏が生前公務をし、今は金日成氏と金正日氏の遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿や、金日成総合大学の電子図書館を訪問した。Sophieさんは同電子図書館では、設置された90個の机すべてに人が着席していたが、1つ奇妙な点があったという。「誰も何もしていなかった。スクロールやクリックをする人が何人かいたが、残りはただ(画面を)凝視していた」(Sophieさんのブログ)
Sophieさんの投稿から、他にも気になる情報を抜粋する。
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