総工費8200万ドルの大規模なプライベートジェットターミナルをミネタ・サンノゼ国際空港に建設する計画が、2014年1月に着工となる予定だ。このターミナルは、Google所有の飛行機の駐機場として使用される予定だ。
運航支援事業者(FBO)として航空機燃料や整備といったサービスを提供するほか、同ターミナルの建築に携わっているのはSignature Flight Supportだ。同社は、カリフォルニア州マウンテンビューを拠点とするBlue City Holdingsに対し、用地の大半の転貸を済ませた。Blue City Holdingsは、Google幹部が使用する飛行機の管理を担当している。
ターミナルは、7つのウイングのうち5つがGoogle専用となる。つまり、他社の利用には何らかの制限があるということだ。広さ29エーカー(約12万平方メートル)の用地に約27万平方フィート(約2万5000平方メートル)の格納庫が建設される予定で、FBOによって1度に建設されるものとしてはこの30年間で最大規模になる。
Sigantureの最高執行責任者(COO)であるMaria Sastre氏はSilicon Valley Business Journalに対し、このプロジェクトでは、建設関連で200件の新規雇用が創出されるほか、年間約260万ドルの賃貸料がサンノゼ市に支払われる見込みだと語った。
またプロジェクトが完了すると、数百万ドル規模の賃貸料やその他の手数料がサンノゼ市にもたらされる見込みだ。一方Googleは、現在自社のプライベートジェットを停めているMoffett Fieldの施設についても長期リースを引き続き検討している。同社はこの施設の使用にあたって(2007年時点で)年間130万ドルを連邦政府に支払っている。
Google所有のプライベートジェットとそのプロジェクトについては、これまで議論が起こらなかったわけではない。Google内部では、プライベートジェットの中に設置するベッドの種類をキングサイズにするかハンモックにするかをめぐり、Sergey Brin氏とLarry Page氏の間でちょっとした対立もあった。
ともかく同社は、自社の保有する飛行機をどこに格納するかで苦心してきた。現在の拠点にMoffett Fieldを選んだことは、周囲から決して温かい歓迎を受けてきたわけではなく、今回のサンノゼ国際空港における建設プロジェクト自体もいろいろな問題を起こしている。
サンノゼ国際空港の現FBOであるAtlantic Aviationは5月、カリフォルニア州環境品質法(CEQA)と区画に違反するとして同プロジェクトに対する申し立てを行っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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