13インチ「Retina」搭載「MacBook Pro」レビュー(前編)--2013年版の改良点と「MacBook Air」との違い - (page 3)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年11月08日 07時30分

 色品質の向上と、詳細な部分のより細かな表現は、写真編集や、あらゆる種類のグラフィックス作業にとって、アップグレードするだけの価値があるものだ。AppleのOSや同社が現在提供しているアプリはすべて、Retina Displayを活用してテキストやグラフィクスを最適化しており、一般的には、スクリーン面積を拡大するというより、すべてをより鮮明で詳細まで表現できるように調整している。しかし、システム設定でデスクトップスペースを広げる(アイコンやテキストを小さくする)ように調整することも可能だ。「Windows 8」搭載ノートPCでは同じことができる。タイルベースのWindowsアプリは、より高解像度ディスプレイの場合には見事に拡大し、「デスクトップ」モードを使えば、空きスペースを生み出す。

 ノートブックにRetina Displayレベルの解像度があっても、基本的には大きな変化にはつながらない。しかし、そのまま使っていたかもしれないノートブックからみれば、場合によってはわずかなアップグレードであっても、アップグレードであることは間違いない。227ppiというピクセル密度は少なくとも、読書の際にはかなり目に優しい鮮明さということになる。

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提供:Josh Miller/CNET

ポート:イーサネットを除き、ほとんどすべてのものを備える

 13インチRetina Display搭載MacBook Proが、13インチMacBook Airより大きく優れている点の1つは、ポートが豊富にあることだ。USB 3.0が2個、高スループットの「Thunderbolt 2」ポートが2個、SDXCカードスロットが1個、さらにHDMIポートもある。MacBook Airには2個目のThunderboltポートと、HDMIポートがない。

 物理的なイーサネットポートがいまだに意図的に切り捨てられているのは残念なことだ。われわれは、ワイヤレス接続が間違いなく一番だという時代にいる。そしてアップグレードされた802.11acワイヤレス接続を搭載していれば、互換性のあるルータ1台さえあれば、広い世界とつながれるということになる。イーサネットでの有線接続がどうしても必要な場合には、USB(あるいはThunderbolt)のアダプタが別売りされている。

 また、新しいMacBook Proではデュアルマイクロフォンが改良されたほか、720pのウェブチャット用「FaceTime」カメラで光への感度が改善されている。これらは、この種のハイエンド製品にとっては歓迎すべき改善点だ。

構成とストレージ

 13インチRetina Display搭載MacBook Proの最低価格は1299ドルで、Ultrabookで標準クラスの仕様が手に入る。フラッシュストレージは128Gバイト、RAMは4Gバイト、そして2.4GHzのデュアルコア第4世代Core i5プロセッサを搭載している。

 ストレージを増やしたければ、価格が1499ドルである1つ上のモデルを入手すると、RAMが8Gバイトに、ストレージが256Gバイトになる。それは、多くの人がほしがるようなちょうど良いレベルだ。さらに、この薄型化されたRetina Display搭載MacBook ProでRAMやストレージをアップグレードするのがどれほど難しいかを考えれば、ユーザーはこの選択肢を真剣に考えようと思うだろう。米CNETにあるレビュー用のモデルはこれだ。

 さらに1799ドルのモデルでは、2.6GHzのCore i5プロセッサに性能がアップし、ストレージは512Gバイトになる。このモデルは、ストレージを512Gバイトに上げる唯一の方法だ。どのモデルでもRAMとプロセッサは、さらに高速のCore i5か、デュアルコアの「Core i7」に増やすことができる。あるいは、RAMを最大16Gバイトまで増やすことができる。最高レベルの1Tバイトのフラッシュストレージも新たに用意されているが、500ドルも余分にかかる。すべてのオプション機能を購入すると、この13インチモデルは最大2699ドルになる。しかしそれなら、MacBook Proの15インチモデルと、その優れたクアッドコアCPUとNVIDIAグラフィックスを手に入れた方がよさそうだ。

 後編に続く

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提供:Josh Miller/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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