フールージャパンは11月1日、TBSオンデマンドの作品提供を開始した。豊富な海外コンテンツをラインアップする一方で、着実に日本のローカルコンテンツを充実させているHulu。競合他社が続々と増えてくるビデオオンデマンド(VOD)市場で、同社のコンテンツ、価格、対応ハードウェアなどの戦略を、日本代表マネージング ディレクターのBuddy Marini(バディ・マリーニ)氏に聞いた。
Huluは、2011年の9月に日本でのサービスを開始しました。約2年サービスを実施してきましたが、その間ローカルコンテンツを増やすことは大きな目標でした。今回のTBSオンデマンドとの提携は、今までにない規模感のコンテンツ提供で、今後事業を展開する上でも大きなマイルストーンになると感じています。
この2年間を振り返ると、業界全体のVODに対する理解が深まったと感じます。コンテンツホルダの方にとっても、VODは今やコンテンツに対するタッチポイントの一つだと認識されてきました。Huluで視聴できるコンテンツは新しいものだけではなく、昔のものもたくさんあります。以前はテレビで放送していなかったり、レンタル店に置いていないコンテンツは見ることができませんでしたが、そうした作品が見つかるチャンスがあるのがVODです。見たくても見れなかったコンテンツも含めて、作品と巡り合える場がVODであると、そういう理解が得られた2年間だったと思います。
日本のローカルコンテンツを増やすことは最も力を入れて取り組んでいる仕事です。常に増やすことを考えていますし、努力もしています。ですから想定どおりというよりも、今まで取り組んできたことがここ最近数多く実を結んだというのが正しいかもしれません。日本のコンテンツはクオリティも高いですし、Huluの中でもかなりよいパフォーマンスを出していますから、これからも増やしていきたいです。
ただ、コンテンツをご提供いただく際に、一つ感じているのが、ユーザーの皆様の反応なんですね。Huluを視聴している時にツイートしてくださったり、Huluを話題にしていただいたりしているのが、コンテンツホルダの方々にも伝わっていて、これがHuluの後押しになっています。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス