米国の太平洋側と大西洋側で建造が進められているGoogleの2つの極秘プロジェクトは、どうやら足踏み状態にあるようだ。米国時間10月30日夜のニュースでサンフランシスコでの作業中止が伝えられたのに続き、メイン州ポートランドでの作業休止も報じられている。
米CNETは25日、サンフランシスコ湾に浮かぶはしけ上で建築が進む謎の建造物とGoogleとのつながりについて最初に報じた。4階建てのビルほどの高さで、貨物用コンテナを使って組み立てられたこの巨大建造物は、現在、足場と黒っぽいネットで覆われたまま、サンフランシスコ湾に浮かぶかつての米海軍基地、トレジャーアイランドに横付けされて停留中のはしけ上にある。
米CNETは、Googleのこの謎の建造物と、メイン州ポートランドで現在ドック入りしている、これとそっくりのプロジェクトの関係についても最初に報じた。このニュースが最初に報じられて以来、Googleは沈黙を守り、同社が何を計画しているのかについて世間の憶測に任せている。有力なのは、浮体式洋上データセンターではないかという説と、「Google Glass」の直営店だろうという説の2つだ。
この数日間に、米CNETはトレジャーアイランドを何度も訪れた。近くから観察したところ、今のところ作業が行われていないのは明らかだ。
一方、メイン州ポートランドの沿岸警備隊は、現地のはしけ上のプロジェクトについて作業が行われていないことを認めた。
Portland Press Heraldによると、ポートランドにあるはしけは10月初旬に入港したと沿岸警備隊のConnan Ingham少尉は述べており、その時点で沿岸警備隊は、By and Largeという企業でこのプロジェクトを担当する代表者に会ったという。米CNETは、トレジャーアイランド開発局が提供した文書と連絡先情報からBy and LargeとGoogleを結びつけた。
サンフランシスコ湾保全開発委員会の事務局長であるLarry Goldzpan氏は30日、確かにGoogleがこのプロジェクトの背後にいることを米CNETに認めた。
分からないのは、なぜポートランドで作業が行われていないのかということだ。Ingham少尉は、「これは憶測だが」としながらも、プロジェクトの所有者(つまり、Google)はサンフランシスコ湾での建設完了を待ってからメイン州でのプロジェクトに移行しようとしていると語った。「ここではそのように考えられている。だが、真相は不明だ。これが正しいかどうかは確認できない」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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