NTTドコモは10月25日、料理教室大手の「ABCクッキングスタジオ」(ABC)を買収することを発表した。ABCを運営するABC Cooking Studioの親会社であるABC HOLDINGSの株式の51%を取得する。買収金額は公表していないが、一部では200億円前後と報じられている。これについて同社広報は「ドコモが発表した情報ではない」としている。出資時期は2014年1月の予定。
ドコモはネットで大学レベルの授業を無償で受けられることを目指す「JMOOC」に参画するなど、ITやスマートデバイスを活用した“学び”の領域に注力しており、今回のABCの買収もその一環となる。
今後は、ABCが保有する料理教室や料理コンテンツとドコモのモバイルやクラウド技術を融合させ、リアルとデジタルを連携させた新たなサービスを開発するとしている。具体的には、料理教室でのタブレットを活用した料理レッスンや、自宅などで学習できる料理動画の提供など。また、ドコモとABCが提供する各種サービスにおいて相互に送客するとしている。
ドコモ代表取締役社長の加藤薫氏は2014年3月期第2四半期の決算会見で、「(両社は)3月から提携していろいろな実験をしながらお互いのシナジーを確認してきた。この協業関係を一層強化するためにはこういう形(買収)が必要だと理解している」とコメント。国内だけでなく海外展開も視野に入れて、ITを活用した学びに関するコンテンツを充実させていきたいとした。
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