写真素材やストックフォトを販売する「PIXTA」を運営するピクスタが、国内で7000万円の資金調達を実施するとともに、シンガポールに100%出資の現地法人を設立し、事業を開始した。当初はChief Content Officerの内田浩太郎氏と、ディレクターの岡洋介氏の2人が赴任し、アジアのローカルコンテンツ獲得の役割を担う。
なお、ピクスタはこれに先行して、7月にPIXTAの英語版である「Pixtastock.com」をローンチしており、日本語版と同様に約580万点のコンテンツを提供している。
内田氏によると、アジアでは「shutterstock」や、ゲッティイメージズの子会社が運営する「iStockphoto」などが主に利用されているが、アジアにローカライズされたコンテンツが不足しており、仕方なく欧米のコンテンツが利用されている現状があるという。
こうした需要と供給のギャップに対し、ローカルのクリエイターたちを対象にマイクロストックフォトサイトを啓蒙し、ローカライズされたコンテンツやPIXTAが強みとする人物を対象としたコンテンツと、安価な価格設定で攻勢をかける狙い。
同氏によると、日本国内では2008年のリーマンショック以降、コンテンツを安価で手に入れられるマイクロストックフォトサイトへの需要は伸びており、今後成長が見込まれるアジアでも事業を拡大していきたい考えだ。
6年後までを目処に、マイクロストックフォトサイトとして売上、作品点数でアジアナンバーワンを目指すとしているが、まずは2014年度12月度までに、海外クリエイターによる投稿素材数を100万点まで増やし、売上高1億円を目指すとしている。
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