シャープの「ITテレビモニター」が業務用テレビを変える--テレビ×最新ネットサービスを実現する仕組み

加納恵 (編集部)2013年10月24日 18時06分
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 シャープは10月24日、タッチパネル対応テレビにインターネットやVODサービスなどの業務用システムを融合させたソリューション型テレビ「ITテレビモニター」の製品説明会を発表した。業務用途に合わせた製品内容と付け替え可能なITユニットの詳細などについて説明した。


シャープのデジタル情報家電事業本部新規商品開発センター副所長兼第一開発部部長の中村宏之氏

 シャープのデジタル情報家電事業本部新規商品開発センター副所長兼第一開発部部長の中村宏之氏は「テレビのスマート化が進み、9月には放送番組とネットが連動した新サービス『ハイブリッドキャスト』もスタートした。放送と通信の融合は、いよいよ本格的に進み出すフェーズにある。業務用の世界でも単にテレビを設置しているだけでなく、通信やコンテンツを組み合わせた、新しい価値のテレビが求められている。今回発表したITテレビモニターは、テレビとITを融合させた新しいビジネス向けのモデルとなる」と、市販のスマートテレビとの違いを明確した。

 ITテレビモニタは16V型の液晶テレビ。地上、BS、110度CSデジタルチューナを内蔵し、テレビとして使用できるほか、有線/無線LANを装備。交換可能なITユニットを採用することで、使用する場所やユーザーのニーズに応じてアプリケーションやサービスを追加できることが特長だ。

  • 「ITテレビモニター」

  • 背面。HDMI、USB端子などを装備する

  • リモコンは本体同様抗菌仕様だ

 例えば病院で使用する際は、ベッドサイドに設置するテレビのほか、電子カルテが表示できたり、薬を飲む時間を知らせてくれたりする機能を追加することが可能。ホテルであればVODサービス、フィットネスジムであればフィットネス機器との連携サービスなどを、ITユニットを交換することで使用できるようになる。

 ITユニットは本体背面から交換ができ、シャープ独自の仕様。ユニット内にはCPUとOSなどが搭載されており、現在Linux系のOSが採用されているが、場合によっては別のOSに変更することも可能だ。

 中村氏は「テレビは長年利用できるが、ITやサービスは置き換わりが激しい。そうした事情を考え、交換可能なITユニットを採用した」と話す。故障時も入れ替えるだけと、メンテナンスが手軽なこともメリットだとしている。

 別途リーダ/ライタを接続すれば、電子マネーやICカードと連携したシステムの導入が可能なNFCにも対応可能。電子マネーでVODや電子書籍の決済をするなどの利用も想定している。

 モニタ部はセンサ式のタッチ操作ができ、テレビのチャンネルもタッチ操作で切り替えられる。本体上部にはカメラも搭載しており、ビデオチャットなども利用できる。

 テレビ本体とリモコンには抗菌素材仕様したほか、モニタ部には強化ガラスを採用するなど、不特定多数の人が使うことを想定した設計。本体部には主電源と電源ボタンしか付いておらず、業務用としての使い勝手を追求したとのことだ。発売は2014年2月以降を予定。現在16V型のみのラインアップとなるが、要望に応じてサイズを増やすことも検討しているという。

  • ITユニット部

  • 病院で使用する際の一例。献立表からタッチ操作で食事を選択できる

  • ビデオチャットも利用可能。カメラ部は開閉可能なスライド式

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