「Firefox OS」搭載スマートフォン2機種が、ブラジルで現地時間10月22日に発売された。ブラジルは、Mozillaが同社のFirefox OSに関して多大な期待をかけてきた国だ。
「Alcatel One Touch Fire」は、Firefox OS搭載スマートフォンが提供されているほとんどの国で提供されているため、初期段階にある同OSに対し、既に事実上の主力端末になっている。これに加えて、ブラジルではそれよりもハイエンドの「LG Fireweb」が発売される。
Firewebには、4インチのHVGA TFT画面、1GHzのQualcomm製3G対応プロセッサ、5メガピクセルのカメラが搭載されている。Telefonicaのサイトには、4Gバイトのメモリを装備すると記されているが、Mozillaは2Gバイトだと述べている。Firewebの価格は129ブラジルレアル(約59ドル)から。
この価格は、Telefonicaがブラジルで提供する他の同等の3G端末よりも低い。同端末は、Telefonicaが提供する最低価格のスマートフォンの1つとなっている。
TelefonicaとMozillaは、この戦略による成功を実証済みだ。Telefonicaのオープンウェブサービス担当ディレクターでFirefox販売を統括するYotam Ben-Ami氏は、米CNETとの最近のインタビューで、Firefox OS搭載スマートフォンが発売後わずか3カ月で、ベネズエラにおける同社の販売の12%を占めたと述べていた。
TelefonicaがFirefox OSを気に入っているのは、同OSがオープンソースOS、そしてAppleとGoogleの複占に競合するOSとして、「ただのパイプ役」のサービスプロバイダーという立場から同社を解放し、自社が販売する端末に対するコントロールを強化するという目的を後押しするためだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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