Appleは6月、「iMessage」上の通信は「エンドツーエンドの暗号化」によって保護されており、そのセキュリティは非常に強固なので同社でも「そのデータを解読することはできない」と述べた。しかし、マレーシアで現地時間10月17日、あるセキュリティ企業がその主張に異議を唱えた。
パリに拠点を置くセキュリティ企業Quarkslabは、クアラルンプールで開催されたHack In The Boxカンファレンスで、研究成果を発表した。複数の報道によると、その研究成果は、政府からの要請を理由に、または、従業員の判断によって、Appleがメッセージを実際には解読できることを示していたという。
Quarkslabは研究成果に関するホワイトペーパーの中で、「自分たちはエンドツーエンドで暗号化されたiMessageを読むことができない、というAppleの主張が正しくないことは明らかだ。誰もが疑っていたように、彼らにはそれが可能だ」と述べた。
Appleは、米国家安全保障局(NSA)の元契約職員のEdward Snowden氏による情報リークを受けて、冒頭のコメントを出していた。Snowden氏はNSAの慣行に関する機密情報を詳細に明かした。
このことははっきり述べておかなければならないが、Quarkslabの研究者たちは、Appleや政府が誰かのメッセージを読んでいることを示唆する証拠があると言っているわけではない。彼らが指摘しているのは、Appleの主張に反して、実際には同社がiMessageを読むのは可能だということだけだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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