「laClipy」は、PCとiPhoneとの間で、テキストをすばやく送受信できるアプリだ。PCのChromeに拡張機能をインストールすることで、PCからiPhone側にちょっとしたメモやURLなどのテキストをすばやく送信できるほか、逆にiPhoneからPCへもテキストを送信できるので、複数端末間の共有クリップボードとして利用できる。
本アプリの利用にあたっては、送受信の相手になるPC上で、Chromeに機能拡張をインストールする必要がある。インストールを終えてiPhoneとのペアリングが完了すると、Chromeのタスクバーから送受信用のウィンドウがポップアップ表示できるようになる。ポップアップウィンドウにテキストを入力して「Webへコピー」をクリックするとウェブ、つまりクラウド上にテキストがコピーされる。ここまでが「PC→Web→iPhone」の前半のプロセスだ。
続いてiPhone側でアプリを起動し、画面左上のアイコンをタップして「Webから貼付け」を選択すると、PCからクラウドに貼り付けられたテキストが、iPhoneに取り込まれる。これが「PC→Web→iPhone」の後半のプロセスだ。あとはコピーして別のアプリに貼り付けるなどして、PCから送られてきたテキストを活用できる。
以上はPC→iPhoneの方向でのテキスト送信だが、逆方向、つまりiPhone→PCの送信にも対応する。要領はまったく同じで、iPhone側でテキストを入力して「Webへコピー」を実行、次いでPC側で「Webから貼付け」を選択すると、テキストがPCに取り込まれる。PCとiPhoneのほかにも、iPhone同士のやりとりなども対応する。
また、PC上から送信するテキストがURLの場合は、そのページをChrome上で表示した状態で、ポップアップウィンドウの「現在ページのURLをコピー」というボタンを押せばわざわざURLをコピペする手間が省ける。受信するiPhone側も、URLが送られてきた場合はワンクリックで開くことができるので、見ているURLをPCからiPhoneに転送する用途に向いている。
動作も軽快で広告表示もなく便利なアプリだが、「Webへコピー」「Webから貼り付け」といった表現が、どの方向へデータが送信されるのか直感的に分かりにくいのはネックだ。また起動直後はテキスト入力画面になっており、ウェブから読み込むためにはメニューを手動で表示させたのちに「Webから貼り付け」をクリックするという2ステップの操作が必要だったりと、やや操作が煩雑な感がある。アプリの起動直後はウェブ上にテキストがないか自動チェックするなど、ユーザの手間が軽減される方向に進化すれば、さらに便利になりそうだ。
ペアリングが成功するとテキストのやりとりが可能になる。PCのChrome上でタスクバー上のボタンをクリックするとウィンドウが表示される。ここにテキストを入力して「Webへコピー」を選択。ウェブページのURLであれば「現在ページのURLをコピー」をクリックするだけで取り込める
続いてiPhoneアプリ側で「Webから貼付け」を実行する。余談だがこの画面で「ペアリング端末の追加」などプライオリティの低いメニューがそうでない操作メニューと並列に並ぶなど、やや洗練されていない感はある
テキストを取り込むことができた。あとはコピーして別のアプリに貼り付けるなどして利用できる。取り込んだテキストがURLの場合は下の「URLをブラウザで開く」をタップするだけでSafariが起動する
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