想創社は9月17日、「ShopCard.me」を正式公開した。App Storeよりアプリを無料でダウンロードできる。
ShopCard.meは、ユーザーがいる場所の周辺にある飲食店やバー、美容院、ホテルなどの情報を「ショップカード」として写真やメモと共に保存し、好きなときに確認したり、友人と共有できるサービス。ショップの詳細情報は「食べログ」や「ぐるなび」「Google」、海外に関しては「Yelp」などで確認することもできる。
ショップカードは店舗の情報など全ユーザーへの公開情報となる「表面」と、メモや写真など、ほかのユーザーには見られない「裏面」の両面で構成される。裏面にはショップカードを登録した店舗に来店した際は、Foursquareなどに代表されるサービスの「チェックイン」にあたる「スタンプ」をつけたり、友人とメッセージのやりとりをしたりできる。保存したショップカードは、登録日や距離、訪問日をもとに検索可能だ。
ユーザーが保存したショップカードは、FacebookやTwitter、LINEなどで共有できるほか、Bluetoothを利用した「Shuriken」やQRコードの表示など、“対面のユーザー”との共有機能にも力を入れている。ショップカードを共有したユーザー間では、店舗ごとにメッセージのやりとりが可能になる。
想創社 代表取締役の藤川真一氏は、フィーチャーフォンに特化したTwitter接続サービス「モバツイ」を開発し、jig.jpに運営会社(創業時は想創社。その後マインドスコープに社名を変更。現在の想創社は2012年に新たに創業した別会社となる)を譲渡した人物。ShopCard.meは想創社初のサービスとなる。「ネットに何でもアップするのを避けたい。(知人・友人誰もに共有する)ソーシャルとはまた違うコミュニケーションが出てくると思う」——藤川氏はShopCard.meで目指す世界感についてこのように語る。
今やさまざまな情報がソーシャル上で共有され、広がっている。しかし一方で、自分にとって本当に大事な店舗などは、ソーシャル上ですべて共有するのでなく、例えば友人と話している時に「あのお店、良かったけどどこにあったっけ?」といった話題の中から紹介することも少なくない。そういったときにこのサービスで情報を共有してもらいたい狙いもあるのだという。
今後狙っていくのは、店舗のリピート訪問の支援だ。ショップカードを登録するユーザーに対するプッシュ通知などのほか、店舗側にショップカード表面の情報拡張機能を提供することでマネタイズを狙う。移動店舗などがリアルタイムに店舗の位置や情報を発信するといった利用法も想定しているという。
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