[ウェブサービスレビュー]写真をめくって閲覧し、必要なものをダウンロードできる転送サービス「トリビン」

ルーラー
内容:「トリビン」は、写真やPDFに特化したファイル転送サービスだ。アップロードした写真やPDFをブラウザ上でぱらぱらとめくりながら閲覧し、必要なものだけを選んでダウンロードできる軽快なインターフェースが特徴だ。
  • 「トリビン」トップページ。ファイル送信サービスとされているが、ビューア機能とダウンロード機能を兼ね備えたアルバムサービスという性格が強い

 「トリビン」は、写真やPDFに特化したファイル転送サービスだ。アップロードした写真やPDFをブラウザ上でぱらぱらとめくりながら閲覧し、必要なものだけを選んでダウンロードできる軽快なインターフェースが特徴だ。

 使い方は簡単で、「写真」「PDF」のいずれかからファイルの種類を選んだのち、ローカルのファイルを選択してアップロードを実行する。完了すると共有URLが表示されるので、それを相手に送信すればよい。有効期限は1時間~7日まで、ファイルは250Mバイトまでを一括でアップロードできる。会員登録などは一切必要ない。

 送信されたファイルはHTML5のカタログ形式に変換され、ブラウザ上でぱらぱらとめくりながら閲覧できるようになる。利用者はそれらに目を通したのち、必要なものだけを選んでダウンロードするという方式だ。仲間とのイベントで、多くの写真から必要なものだけをダウンロードしてもらうといった場合に重宝する。

  • まずはファイルの種類を「写真」「PDF」から選択。写真とあるが、実際にはJPGのほかPNGやGIFなども選べる

  • アップロードを実行。最大250Mバイトまでのアップが可能

  • 表紙の有無と保存期間、背景画像を選択し、アルバム作成を実行する。タイトルやコメントをつけることはできない

 ファイル転送サービスとしては異色のインターフェースだが、不要な写真も込みでZIPで一括ダウンロードさせるのではなく、オンラインで選んでからダウンロードできる方式は、巨大なZIPファイルをやりとりせずに済むという意味で合理的だ。仮にプレビュー機能が非力であればストレスになりかねないところだが、本サービスであればHTML5でサクサクめくれるので、その場での閲覧にも楽しみが生まれる。ブラウザがHTML5に対応していればタブレットで利用できるのも利点だ。

 競合となるのは一般的なファイル転送サービスよりも、むしろオンラインアルバムサービスや、SNSの写真アップロード機能ということになるだろう。個人的に惜しいと思ったのは、アップロード後の画像の回転に対応しないのと、マウスではクリックによるページめくりしか対応せず、ホイールによるページめくりが(少なくとも筆者環境では)対応しないこと。ローカルのビューアでは珍しくないだけに、これらの機能が実装されればさらに快適に閲覧できそうだ。

  • アルバムが完成し、共有URLが発行された。まずはプレビューをクリックしてチェックしてみよう

  • ページめくり効果のある見開きのアルバムが表示される。クリックするとめくることができるほか、下部のナビゲーションでページを指定して移動することもできる。回転や削除などはできない

  • 必要な画像をクリックして選択し、ダウンロードできる

  • ZIP形式でダウンロードした画像。ファイル名は自動的に変更されるが、試した限りでは撮影日時を含むメタタグはきちんと維持されていた

  • PDFについてはページの並びなどを指定できる

  • PDFはプレゼンなどにも役立ちそうだ。ちなみにページ単位でのダウンロードに対応しているので、PDFの分割ツールとしても使えるのはちょっとした裏技

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