btraxは10月5日、サンフランシスコにて開始されるスタートアップ向けピッチイベント「SF Japan Night」のセミファイナルを東京にて開催した。登壇した15社のうち選ばれた6社が、11月7日に開催される決勝戦に進出する。
SF Japan Nightは、サンフランシスコやシリコンバレーに拠点を置く起業家やベンチャーキャピタル、メディアが集まるピッチイベント。btraxではこのイベントを通じて日本のスタートアップの西海岸進出を支援している。今回で6回目の開催となる同イベントだが、ピッチも質疑応答もすべて英語でなされている。
ここからは、デモを行った15社のプレゼンチームを順に紹介していく。
Brand Pitは、画像認識と独自の解析技術により、ソーシャルメディア上に投稿された商品写真のブランドロゴの画像を自動的に認識し、「誰が、いつ、どこで、どのブランドと、どのように」接したかという情報を集積。ビックデータをもとに、解析するサービスだ。ブランド顧客の細やかな分析を行ない、顧客のブランドとのエンゲージメントを高め、購買に結びつけるためのマーケティングリサーチを提供する。
Locariseは、Wi-Fi機能がついたスマートフォンの信号を通じて、来店人数や店舗前の通行人の数をカウントすることができるセンサデバイスだ。
顧客の滞留時間や何を購入したかというコンバージョン率、来店者のリピート率などを把握し、店舗の効率的な業務運営を支援する。
MakaMakaは、クローズドのモバイルSNSサービスだ。業界にフォーカスしたコミュニケーションとして、始めにパチンコなどのギャンブル市場のコミュニティ作りを支援する。その後、他業種への展開を予定しているという。
MOffは、おもちゃに小さなデバイスを装着し、ワイヤレスでアプリを連動させることで、おもちゃの動作に反応してスマートフォン側から効果音や音声を発する。
設定によってさまざまな効果音を発することができ、1つのおもちゃで多様な使い方ができる。1つのおもちゃからいくつもの遊び方を作り出すことができ、子どもが自発的に遊びを創造することを支援する。現在はプロトタイプで、デバイスとアプリは有料を想定している。
Origohは、アーティストのポートフォリオサービスだ。アーティストやデザイナーは、自身のデジタルアートなどの作品を投稿できる。Origohにアーティストの登録するイメージデータを提供し、デジタルプリントされたキャンバスアートやTシャツなどの商品開発や販売などするほか、ユーザーとアーティストとの売買も仲介するという。
FourBeatは、Android端末に接続する4つのボタンが付いているコントローラーをもとに、HTML5対応のアプリで遊ぶことができるガジェットだ。
FourBeatに対応したアプリを開発するためのAPIを公開している。開発資金としてクラウドファンディングサイト「Crevo DASH」での資金調達に成功しており、オンラインにて8000円程度で一般販売を予定しているという。
Fukushima Wheelは、GPS機能のついた独自にカスタマイズした自転車にスマートフォンを装着し操縦することで、その土地の放射線量や気温、湿度、二酸化炭素などを測定するアプリだ。
また、自転車の後輪には回ると光を発する装置が取り付けられており、回ると光でできた広告を表示することもできる。街中を走りながら広告を表示することができる。自転車が収集したデータが欲しい企業や自治体、データを活用したサービスなどの提供も予定している。
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