NTTドコモは10月4日、「iPhone 5s」「iPhone 5c」における各種ドコモサービスの対応状況を説明した。ドコモは、KDDI、ソフトバンクモバイルと横並びで9月20日に新型iPhoneを発売したが、キャリアメールである「spモード」が10月1日まで使えないなど、サービスの対応が不十分だったため、同社代表取締役社長の加藤薫氏が「大変ご迷惑をおかけしていることをお詫びしたい」と謝罪する事態となっていた。
spモードメールは予定通り10月1日から提供が開始されたが、プッシュ通知には2014年1月中旬以降まで対応しない。このため、15分おきに自動でメールを取得する方法となる。またクラウド化することで、PCやAndroidスマートフォンなど複数の端末でメールの送受信が可能となる「ドコモメール」は12月中旬に提供する予定だ。
そのほか、10月1日に「dアプリ&レビュー」「dゲーム」「dショッピング」に対応したほか、10月10日に「dヒッツ」「dビデオ」、10月18日に「dブック」「dミュージック」、11月8日に「dアニメストア」、11月中旬に「しゃべってコンシェル」、12月1日に「iコンシェル」「iチャネル」「ドコモドライブネット」などに対応する予定だ。
10月4日に開かれた記者会見で登壇したドコモ常務執行役員の阿佐美弘恭氏は「ドコモでは『dマーケット』『dメニュー』という2つのエコシステムをスマートフォン上で展開している。iPhoneという異なるエコシステムの上でも、これらのサービスを継続的に使っていただきたい」と語る。
同社によれば、10月1日時点で「dメニュー」ではAndroid向けに約3400メニュー(1215社)、iOS向けに約2300メニュー(800社)を提供しており、「dマーケット」のサービスは上記の通り順次拡大していく。阿佐美氏は「年内で一段落させたい」と語り、12月をもってiOS向けのサービス数を、Androidとほぼ同等まで増やしたいとした。
なお、iPhoneの発売時にドコモサービスへの対応が不十分だった点については、「非常に短期間の中での準備だった。またドコモの方針として、iPhoneを使いたいという方に、まずはネットワークとセットでお使いいただこうということを軸に販売を開始した。本当に申し訳ないが、順次対応する」と説明。
また、同社は当初iPhoneを導入しない理由の一つとして、ドコモの各種サービスをiPhoneでは満足に提供できないことを挙げていた。それにも関わらず、なぜこれだけの短期間にAndroidスマートフォンと同等のサービスを提供できるのか。この疑問については「大変申し訳ないがコメントを差し控えさせて欲しい」(阿佐美氏)と明言を避けた。
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