Intelと、オープンソースハードウェアプラットフォームのArduinoは、Intelの「Galileo」ボードを開発するために提携することになった。このボードはIntelのアーキテクチャに基づいており、「Arduino」と互換性のある開発ツールファミリという位置付けとなる。
この提携は、イタリアのローマで開催されている「Maker Faire Rome」カンファレンスで発表された。Arduinoは、芸術家やデザイナーといったIT分野以外のユーザーが環境を構築したり、ロボットのようなインタラクティブなデバイスを開発できるようにするための、電子機器のプロトタイプを開発している。
Intelにとって、Arduinoとのこの提携は、ホビーストコミュニティーを魅了するとともに、そのアーキテクチャを大学内に浸透させるための動きとなっている。なお、Galileoは同社のアーキテクチャに基づいた開発ボード群の最初の製品となる。
Arduinoには既に19種類のボードが存在している。
Galileoボードには、Intelの低電力小型コア製品である「Quark X1000」というSoCが搭載されている。Quarkは、Intelが「モノのインターネット」とウェアラブルデバイスという分野を開拓するための取り組みである。これらの市場では、消費電力の低さゆえにARMアーキテクチャが既に広く受け入れられている。
Intelの最高経営責任者(CEO)Brian Krzanich氏は、今後18カ月の間に世界中の1000校の大学に対して5万枚のGalileoボードを寄贈すると述べている。また同社は17校の大学と協力し、Galileoボードに基づいたカリキュラムを作り出す計画だという。
Intelによると、Galileoボードは11月末に提供される予定で、Appleの「Mac OS X」やLinux、Microsoftの「Windows」でプログラム可能だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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