パーソナルアシスタントサービス「Cue」の提供を廃止する計画が発表されてから1日も経たないうちに、その原因がAppleにあるとする新しい報道が浮上した。
Appleの広報担当者は、同社は「小規模な技術企業を時折買収しているが、通常はその目的や計画については説明しない」と述べた。買収交渉について認めたと受け取れる。
Cueはコメントの要請に応じなかった。
Cueは、電子メール、連絡先、カレンダー情報で構成された「Google Now」に似た簡単な情報パネルを提供していた。同社自体の表現を借りると、同サービスは「関連する電話番号、住所、チケット、招待状、領収書、ファイルなどを結びつけることによって、今後予定されているイベントの概要を作成する」ものだという。
ユーザーは、FacebookやDropbox、Twitter、Redditなどの多様なオンラインアカウントを統合して、アクティビティをまとめることもできた。同社が年間50ドル(または月額5ドル)で提供するプレミアムプランによってその他のサービスを追加することもできた。
買収が事実ならば、Appleは、「iOS 7」の通知センターに導入された新しい「Today(今日)」ビューを改良しようとしている可能性がある。この機能は、ユーザーの現在位置やカレンダーの内容によって動的に変化する情報の概要を作成するものである。また、他の組込み「iOS」アプリからのリマインダーや株式のスナップショットも表示するが、Googleの技術と比べると範囲が非常に狭く、カスタマイズ性も低い。Googleの技術は、「Android」端末に組み込まれており、同社のiOS版検索アプリでも提供されている。
TechCrunchは情報筋らの話として、買収金額は「5000〜6000万ドル」だったと述べている。そうであるとすれば、AppleInsiderが報じた3500〜4500万ドルよりもかなり高かったことになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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