Amazon.comの創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Bezos氏はThe Washington Postの買収を発表していたが、このほど手続きが完了した。Associated Pressによると、詳細部分についてもすべての詰めの作業が終わり、同紙は正式にBezos氏の傘下に入ったという。
Bezos氏は8月、数十年にわたって同族経営を行ってきた主力紙のThe Washington Postを含む、The Washington Post Co.の新聞発行事業を2億5000万ドルで買収する契約を同社と締結した。Bezos氏は同事業をAmazon.comを通じてではなく、同氏個人の事業体として買収した。
Bezos氏は、買収発表の直後にThe Washington Postの従業員に送信したメモの中で、同紙の日常業務については自らが指揮をとるつもりはなく、現在の編集幹部の手に委ねると述べていた。また、9月に行われたインタビューでは、The Washington PostがAmazonのビジネス手法を採用すれば成功する可能性があるとの見解を示していた。
「Amazonでは3つの大きな考え方があり、われわれは18年間これを守り続けてきたし、われわれが成功を収めている理由でもある。それは、顧客を最優先に考えること、発明すること、そして辛抱することだ」と、Bezos氏はWashington PostのPaul Farhi氏に語っている。「『顧客』を『読者』に置き換えれば、この手法、この考え方はThe Postでも成功をもたらすことができるはずだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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