UPDATE Amazon.comの最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Bezos氏が米国時間8月5日、The Washington Post Co.の新聞出版事業(主力紙であるThe Washington Postを含む)を2億5000万ドルで買収することで合意に達した。
買収側は、Bezos氏が所有する団体であり、Amazon.comではない。
Bezos氏がニュース事業に関心を寄せていることを示す動きは、これまでにもあった。同氏は2013年に入って、ウェブニュースメディアBusiness Insiderに500万ドルを出資している。
The Washington Post Co.の会長兼CEOを務めるDonald E. Graham氏は声明で、「(Bezos氏の)技術とビジネスに関する実証された手腕、長期的なアプローチ、個人としての良識から、The Postの新しいオーナーとして彼ほどふさわしい人物はいない」と同氏を称賛した。
Bezos氏は、米国の首都および国家全体において「The Postが担う重要な役割」を理解していると述べた。「The Postの価値はこれからも変わらない。読者に対するわれわれの任務が、今後もThe Postの中心であり、私は将来に対して非常に楽観的な展望を抱いている」(Bezos氏)
今回の買収には、The Postとその他の従来型の出版事業が含まれるが、雑誌「Slate」や「The Root」といった同社ポートフォリオの中のよりデジタル寄りの資産は含まれていない。
Bezos氏は、The Post従業員に宛てた書簡で、同氏による買収を多くが不安な気持ちで迎えていることを認め、同紙における編集面でのリーダーシップは、日々の活動で指導的な役割を今後も保つこと、そして、同氏自身はAmazonにおける「本業」に集中し続けることを明らかにしている。
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