IntelのインターネットTVは、2013年中のサービス開始予定が2014年にずれ込みそうだと、VarietyおよびThe New York Timesが報じている。
延期することでIntelには、Amazonなどの企業と提携を結ぶための時間ができる。
Intelはコメントを拒否している。
Intelは2013年2月、放送中のTV番組、オンデマンド番組、およびその他のコンテンツを家庭やモバイルデバイスで視聴できるハードウェアとソフトウェアを提供する計画を明らかにした。このサブスクリプションサービス「OnCue」は、ブロードバンドインターネット接続を介して番組を配信するもので、そのようなサービスはオーバーザトップ(Over The Top:OTT)と呼ばれる。
ところが、同サービスはいくつかのトラブルに見舞われている。プライバシーの懸念から、Intelは当初予定していたセットトップボックスへのカメラ搭載を断念した。また、コンテンツ契約の獲得にも苦労している。Time Warner CableなどのケーブルTVプロバイダーは、Intelその他のインターネットTVプロバイダーと契約しないよう、チャンネル所有者に圧力をかけている。しかし当のIntelは、2013年のサービス開始に間に合うよう契約をとりつけると言い続けている。同社はインターネットTV事業にかなり野心的に取り組んでいるが、サービス開始に失敗すれば、取り組みへの注力を減らすか、あるいは事業そのものから撤退する可能性もある。
最近の報道によると、Intelは自社のインターネットTVサービスの市場投入に向けて資金と配信ルートを提供してくれるパートナーを探しているという。Intelと交渉中の1社としてAmazonの名前が挙がっており、交渉はかなり進んでいるとThe New York Timesは報じている。しかし一方で、Amazonは独自のセットトップボックスを開発中だとの情報もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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