UQコミュニケーションズは9月30日、下り最大110Mbpsの高速通信サービス「WiMAX 2+」を10月31日から提供すると発表した。料金は従来と同様に月額3880円。まずは環状7号線(東京都道318号線)内からサービスを開始し、2013年度末には東名阪、2014年度には全国へ拡大する。また2014年には220Mbpsの高速通信サービスの提供を目指す。
同日の記者発表会で、UQコミュニケーションズ代表取締役社長の野坂章雄氏は「今回110Mbpsを実現し、そして2014年度には220Mbpsで業界最速に返り咲きたい」と意気込んだ。また、KDDI代表取締役社長の田中孝司氏がサプライズゲストとして登場し、10月2日に発表予定のau冬春モデルで、WiMAXを組み合わせた新サービスを発表する予定であることを明かした。
2009年2月に下り最大40Mbpsの通信サービス「WiMAX」を開始したUQコミュニケーションズは、現在までに426万人のユーザーを獲得している。同社では、都市部での容量拡張と高速化を目的に、2.5GHz帯の追加割り当てを申請しており、7月29日に総務省から割り当ての決定を受けていた。
WiMAX 2+は、現行のWiMAXと親和性が高く、TD-LTEとの互換性を確保した通信方式を採用しており、総務省から新たに割り当てられた20MHzと、現在使用している30MHzを合わせた連続50HMzの周波数を活用している。既存のWiMAXサービスのエリアにWiMAX 2+のエリアを重ねる方式で拡大し、両エリアに対応した端末を提供することで、シームレスに切り替えられるようにする。
WiMAX 2+の提供にあわせて、10月31日にモバイルWi-Fiルータ「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」を販売する。速度制限なしで下り40MbpsのWiMAXを利用できる「ノーリミットモード」、下り最大110MbpsのWiMAX 2+とWiMAXを利用できる「ハイスピードモード」、KDDIのau 4G LTEとWiMAX 2+を利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」の3つの通信モードを切り替えられる。
さらに、HWD14向けの新料金プラン「UQ Flat ツープラス」を発表。月額4405円だが、月額525円を割り引く「UQ Flat ツープラスおトク割」を利用することで、最大25カ月間、月額3880円で利用できる。なお、ハイスピードプラスエリアモードは利用月にのみ月額1055円がプラスされる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果