Samsung Electronicsは9月25日、新スマートフォン「GALAXY Note 3」とスマートウォッチ「GALAXY Gear」の発売に伴い、韓国ソウル特別市で「WORLD TOUR 2013」を開催した。
これらは、ベルリンで開催されたテクノロジ見本市「IFA 2013」で発表された製品だ。
無線事業部 戦略マーケティング室長で社長のDJ Lee(イ・ドンジュ)氏は、GALAXY Note 3とGearを身につけて登壇した。
Gearは「単純なスマートウォッチではない」と自信を見せる。1.63型(320×320)のディスプレイを搭載し、重さは73.8g。GALAXY Note 3と連携させておけば通話やメールの通知をGearで受けられる。
また、Gearには1.9Mのカメラが搭載されており、タッチするだけで撮影が可能だ。撮影した画像や録音した音声は、GALAXY Note 3へ自動転送できる。なお、現時点ではGALAXY Note 3のみの対応だが、他のNoteシリーズでも使えるようにする方針だ。バッテリは315mAhを搭載し、25時間以上の駆動が可能としている。
イ・ドンジュ氏は「新しいフリーダムをもたらす。新しいコミュニケーションの文化とトレンドを生み出したい。イノベーションに対する当社の意思がこもっている」と挨拶した。
また、カーブガラスを採用したスマートフォンを10月中に導入することを明らかにした。それ以上の詳細は明らかにしなかったが、2011年のConsumer Electronics Show(CES)で初めて披露したプロトタイプを採用したものではないかと噂される。別途発表する用意があるとし、そのときに「具体的に説明したい」とした。
GALAXY Noteシリーズは、初めて2011年10月にグローバルで販売を開始した。初代のディスプレイサイズは5.3インチで、GALAXY Note 2は5.5インチを搭載した。今回のGALAXY Note 3ではさらに大きく5.7インチの大画面(1920×1080)へと進化しながら、サイズは幅79.2mm×高さ151.2mm×厚さ8.3mm、重さは172gと薄く軽くなった。CPUは2.3GHz Quadcore、メモリは3Gバイト、バッテリは3200mAhを搭載する。
Samasungでは「人々が本当に望み、暮らしをしやすくするための製品をつくることに努力している」とし、製品のデモを行った。
今回の大きなポイントは“Air Command”と呼ばれるメニューが搭載されたことだ。Air Commandは、S Penを画面から浮かせた状態でS Penのボタンを押すと表示される5つのメニューだ。「Action Memo」や「Scrapbook」「S Finder」といった機能が使用できる。
たとえば、Action Memoでは、電話番号や住所などを手書きで書き、メニューから選択して囲むと手書きの文字を認識する。さらにメニューから好きなアクションを選べば、電話をかけたり、検索したり、地図で場所を調べたりできる。
ブラウザで旅行のサイトを見ていて、コストの計算をしたくなったときには、ブラウザ上からペンでメニューを呼び出し、好みの範囲を選択するとそのウインドウ内に電卓を起動できる。
S Finderでは、手書きのメモなどを含めて検索できるほか、PCとつなげればPCの中も検索できるという。
このほかにも、ユーザーの設定した最新ニュースとSNSを美しくレイアウトして表示する「My Magazine」や5台までGALAXY Note 3をつなげて大画面ディスプレイにできる「Multi Vision」などを披露し、「画面だけが大きいのではなく、最高のマルチタスキングで価値を高めた。大画面でいかにスマートな経験を提供できるか」とアピールした。
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