今回2機種が発表されたが、1週間前に予約ができるのはiPhone 5cのみとなった。これは米国や日本だけでなく、9月20日に発売される各国でも同様の措置が執られており、iPhone 5sは発売当日の朝、並ばなければ手に入らず、当面品薄状態が続くことが見込まれる。生産の遅れによるものだと思われる。
iPhone 5sの外装は、ゴールドとスペースグレーの2つの新色が追加されているが、アルミニウムとガラスで構成される背面はこれまでと同じ。在庫不足の原因は新しいパーツ群がカギを握る。カメラセンサやレンズ、64ビットA7プロセッサ、モーションセンサ関連を束ねるM7コプロセッサ、ホームボタンに内蔵された指紋センサTouch IDなどがこれにあたる。
他方、予約を受け付けているiPhone 5cは、アナリストによると、初日の9月13日だけで100万台の予約を受け付けているとの見立てだ。iPhone 5cは、日本市場でも象徴的だが、これまでフィーチャーフォンを使っていたり、初期のスマートフォンを長く使っていたりするユーザーに対して訴求するにはぴったりの製品だ。価格をあまり抑えなかったことから、ミドルレンジのスマートフォンとして認識され、過去の機種からのステップアップとしても選びやすい。
Appleはハイエンド向けiPhone 5sよりも、iPhone 5cの在庫を切らさないことに注力して2013年モデルのiPhoneを立ち上げようとしているのではないだろうか。ちなみに、米国Sprintの予約システム上ではイエローモデルに長い行列ができているようだ。国によって、人気のあるカラーも違ってくるのではないだろうか。
「iPhone 5c」予約注文、受付初日で100万台か--アナリスト予測(9月14日)米国内では、AT&TとT-Mobileのオンラインストアでも事前予約受付を開始した。一方、SprintとVerizon Wirelessは午前0時20分の時点でまだ情報ページだけが掲載されていたが、同56分には両社とも新型iPhoneの事前予約を開始した。
iPhone 5cでは5色カラー、さらに16Gバイトと32Gバイトの2モデルから選択できることから、在庫管理がこれまでよりも複雑になっている。Sprintは、iPhone 5cの出荷は、イエローモデルを除き2週間以内と述べており、イエローモデルの出荷は3週間以内としている。
ネットで扱う情報の流れを傍受している、というリークが問題になった米国の情報収集機関NSA。今度はNSAがスマートフォンにある個人情報へのアクセスも可能にしている、というニュースが出ている。そして、お気に入りのターゲットがiPhoneであるとの情報も出てきた。
NSAはiOS、Android、BlackBerryの各モバイルOSから個人情報を抜き取るスクリプトを作成し、どう作業を行うグループを組織していたことが示されている。情報には、連絡先(電話帳)、SMSの送受信、ユーザーの位置情報などが含まれる。
ただ、デバイスに直接アクセスをかけるよりも簡単な方法も見つけ出されているそうだ。iPhoneやiPadは通常、MacやWindowsなどのパソコンとiTunesを使って同期・バックアップを取っている。つまり、このバックアップにアクセスすることで、デバイスがその場になくても、iPhoneやiPadで扱われた情報にアクセスすることが可能だ。
NSAのスクリプトによると、iOS 3、iOS 4において、38種類の機能を監視できたといい、地図・留守番電話・写真などのiOSの機能の他、FacebookやGoogle Earthなどのアプリの情報も含まれるそうだ。
NSA、スマホの個人情報にもアクセス可能か(9月9日)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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