ソニーは9月17日、2.8224MHz/1bitのDSDと192KHz/24bitのリニアPCM録音ができるハイレゾ対応のポータブルレコーダー「PCM-D100」を発表した。発売は11月21日。店頭想定価格は10万円前後になる。
高さ156.8mm×幅72mm×奥行き32.7mmで、重量約395gのコンパクトボディに、口径15mmのマイクユニット、DSD用、リニアPCM用それぞれに用意されたADコンバータ、入力用、出力用、記録用、電源と4層基板から成る回路など、こだわりの回路構造と厳選部品を内蔵。DAコンバータは32bit対応で、より正確な音の再現が可能だとしている。
ピークリミッターと通常の2つの回路を備えた独自の「デジタルリミッター」を採用し、過大入力時はピークリミッター用のADコンバータに切り替えることで、ひずんだ音を排除し、最適なレベル設定で録音することが可能。デジタルリミッターの仕組みを応用し、AD変換時の内部ノイズを低減させる「S/N100dBモード」を新たに搭載することで、低ノイズを実現した。
LR独立での音量調整ができるほか、RECボリュームの誤操作を防止するボリュームガード機構を採用。モノクロ液晶を搭載することで、電流によるノイズ発生を抑え、クリアな音を提供するとしている。
DSD、最大192KHz/24bitのリニアPCM、MP3ファイルの録音と、DSD、リニアPCM、FLAC、MP3、WMA、AACファイルの再生をサポート。DSDファイルの分割、結合ができるほか、リニアPCMファイルではフェードイン、フェードアウトなどの簡易編集にも対応する。アップサンプリング機能も備え、CDからリッピングした音源を、ハイレゾに近い音で再生することが可能だ。
録音メディアは、32Gバイトの内蔵メモリとメモリースティック PRO Duo/PRO-HG Duo、SD/SDHC/SDXCカード。内蔵メモリやメモリカードへの残量が少なくなった場合は、もう一方のメモリカードに切り替えて録音を継続する「クロスメモリー録音」や、リニアPCMとMP3の同時録音ができる「デュアル録音」機能を備える。
リニアPCMとMP3ファイルの編集ができるアプリ「Sound Forge Audio Studio 10 LE」のほか、ワイヤレスリモコン、ウインドスクリーン、キャリングケースを付属する。本体は単3形電池4本またはAC電源で駆動する。
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