iPhone 5cと、廃止されることになったiPhone 5はどこが違うのかと不思議に思っている人がいるかもしれない。基本的には、カラーと手触りが新しくなったこと、前面の「FaceTime HD」カメラが改善されたこと、そしてバッテリ持続時間が多少長くなったことがiPhone 5との違いだ。また、iPhone 5cには64Gバイト版がないところも違う。64Gバイト版がほしければiPhone 5sを手に入れる必要がある。
Appleが強調しているスペックには、「A6」プロセッサ、8メガピクセルカメラと3倍ズームの動画撮影が可能なカメラアプリ、改善された前面HDカメラ、802.11 a/b/g/nのデュアルバンドWi-Fi、そして「世界中を網羅するLTE帯域幅の増加」がある。
スペックの面から見ると、iPhone 5cは、既存のiPhone 5をわずかにアップグレードさせたものに思える。しかしiPhone 5cは4.65オンス(約132g)あり、3.95オンス(約112g)のiPhone 5よりも重い。
同じようにA6プロセッサを搭載しているiPhone 5は廃止される。しかし「iPhone 4S」は廃止されず、8Gバイト版が2年契約付きで無償提供される予定だ。
Appleはまた、iPhone 5c向けに新しい29.99ドルのケースを発表した。これには6色のカラーオプションがある。このケースは「軟らかく、マットな」仕上げになっており、iPhone 5cの背面の光沢のある仕上げとは対照的だ。
Appleは、iPhone 5cには「感動的なバッテリ持続時間」があるとしており、そのデータを一見したところでは、iPhone 5よりもバッテリ持続時間が向上しているようだ。特にLTE接続でのインターネットブラウジング(iPhone 5cは10時間、iPhone 5は8時間)での改善が大きい。スタンバイ時間はiPhone 5cの250時間に対して、iPhone 5では225時間である。
全体としては、これはわれわれが予想していたiPhone 5cにかなり近いものだ。つまり、まったく新しいカラフルで光沢のある外見でにぎやかに飾り立て、製造費を安くしたiPhone 5ということだ。iPhone 5cの背面のカラーは若年層の消費者の興味を引くはずだが、iPhone 5cの所有者が自分の携帯電話をケース(Apple製、あるいはほかのアクセサリメーカー製)で保護することを選ぶか、あるいはむき出しのままにするのかという点を観察していくのは面白いだろう。低価格化と、バッテリ持続時間が多少改善し、鮮やかな色でペイントされているというのは、魔法のようには聞こえないかもしれないが、より安く、適度に調整されてカラフルになったiPhone 5というのは、多くの人々がその価格ゆえに選びとる、普段使いの電話となる可能性がある。より低価格の、契約なしのモデルが存在しないのは残念だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来