Qualcommは米国時間9月4日、スマートウォッチ「Qualcomm Toq」を発表し、注目を集めるウェアラブルデバイス市場に挑戦するテクノロジ企業の仲間入りを果たした。
すでに発売されているほかのスマートウォッチと同様に、Toqにはスマートフォンやタブレットの機能すべてが備わっているわけではない。Toqはユーザーのスマートフォンと同期し、スマートフォンをかばんから取り出さなくても、テキストメッセージや電話の着信、さらにはカレンダーやモバイル向けメッセージアプリ「WhatsApp」などの通知をすばやく確認する機能を担う。ToqはQualcommのオペレーティングシステムで動作し、同社の低電力ディスプレイ「Mirasol」を使用する。今のところ、Toqが使用可能なのは「Android」搭載端末のみになる予定だが、Qualcommでは「iOS」搭載端末にも接続可能範囲を広げることを検討中だ。
本体の薄型化を図るため、Qualcommはバッテリをバンドの留め具部分に配置した。ユーザーはバンドを切って、自分の手首の太さに合うように調節できる。バッテリの駆動時間は、通常の使用で5日間、頻繁に使用した場合で3日間とされている。充電にケーブルは不要で、ドック(製品に同梱)にToqを置くだけでいい。さらに本体色は黒と白が用意され、無線Bluetoothヘッドフォンが付属する。
Qualcommでは、Toqを300ドル前後で販売する予定だ。発売時期は10月中ごろで、オンラインストアのほか、おそらく一部の小売店でも売り出される。Qualcomm Internet ServicesおよびQualcomm Innovation Centerのプレジデントを務めるRob Chandhok氏によれば、Toqは販売数を限定(数万台規模)する予定とのことで、このデバイスに搭載された技術で何ができるのかを一般の顧客に知ってもらうことが目的だとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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