プラスチックを採用すると耐久性が低くなるのではないかと考える人がいるかもしれないが、必ずしもそうではない。Appleは「iPhone 3G」と「iPhone 3GS」の両方でプラスチックを採用したが、本体が壊れた事例が頻発したわけではなかったことを思い出してほしい。またガラス製ボディ(iPhone 4と「iPhone 4S」)、さらには金属製ボディ(iPhone 5)と変遷してきたことで耐久性も向上したような印象を受けるが、iPhoneを落として本体の背面にひびが入った経験のある人は、きっとそれに異を唱えるだろう。
これは実現する可能性が高い。Appleはコストを削減する方法をほかにも見つける必要があるからだ。一部のアナリストは、iPhone 4Sで初登場した「Siri」が削除の候補になる可能性が高いのではないかと考えているが、画面解像度の変更やメモリ容量の縮小、LTE非対応、カメラ性能の引き下げなども実行される可能性がある。うわさされている指紋センサなど、5Sに搭載されるかもしれない新機能が5Cには含まれない可能性もある。あるいは、主要機能の大半はそのまま残して、(現行の「iPad mini」とフルサイズの「iPad」のように)単純に旧式または低速のプロセッサが搭載されるのかもしれない。
現行のiPhoneはブラックとホワイトしか用意されていないが(5Sではシャンパンゴールドが追加される可能性が高い)、5Cは「iPod」の「レインボー」アプローチを踏襲し、多彩なカラーバリエーションが提供されるとみられる。
もしAppleがわれわれの予想通り9月10日に5Cを発表したら、5Cはその翌週、おそらく9月20日までに発売されるはずだ。発表から10日後の発売は、Appleの通常のパターン通りだ。
これは5Cは本当に存在するのかという疑問に次いで、5Cに関する最も大きな疑問の1つだ。5Cはロックフリーで「SIMはユーザー自身が用意する」というシナリオを想定して作られるため、通信キャリアが支配する米国市場では販売されないかもしれないという憶測も流れている。もちろん、T-Mobileが新たに契約不要のサービスプランを打ち出したことで、そうした力関係は変わりつつあるが、ほかの大手サービスプロバイダーはまだそのモデルを採用していない。
あるいは5CはAppleが新興国市場での存在感拡大を図るための手段なのかもしれない(これが正しければ「C」は「China」のCだ)。例えば、「Android」携帯電話は非常に安価なものから非常に高価なものまで多岐にわたる。5Cは、初めてのスマートフォンという位置付けの安価なAndroid携帯端末と競合する可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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