Facebookは、ユーザーがモバイルアプリにサインアップする際、「Facebook Login」ボタンをクリックしてこれができるようにしているが、この際に開発者に付与される権限を変更することを明らかにした。米国時間8月22日に発表された今回の変更は会員の苦情を受けたもので、こうしたアプリからユーザーのFacebookアカウントに投稿される内容について、ユーザーがより明確に管理できるようにすることを目的としている。
Facebook Loginはサードパーティーのアプリ開発者が使用するプラグインで、ユーザーはこれを利用して自分のFacebookアカウントでアプリにログインできる。Facebookによると、米国でこの機能は売り上げの多い「iOS」向けアプリ上位100本のうち81本、「Android」向けアプリ上位100本のうち62本に組み込まれており、人々が新しいアプリでFacebook Loginを利用する回数は1カ月あたり8億5000万回を超えるという。
Facebook Login機能がアップデートされたことにより、モバイルアプリはユーザーに対し、Facebookアカウントに投稿する許可を別途求めなければならなくなる。この変更の狙いは、アプリが自分に代わってFacebookに投稿できる機能を許可するかしないかを会員がより明確に判断できるようにすることだ。また、共有するかどうかを尋ねるプロンプトは理解しやすい形で表示され、会員は自分の「Timeline」やアカウントに投稿されたアプリのアクティビティをどのユーザーが閲覧できるのか、より明確に管理できるようになる。
Facebookは声明で、「Facebook Loginは広く使われているが、自分のTimelineや友達のアカウントにアプリが投稿することに人々が抱く懸念をわれわれは理解している」として、次のように述べている。「共有機能を明確に分離することにより、単にFacebook Loginを利用して登録を簡素化したいだけで、Facebookでも共有する必要はないのかを自分で判断できるようになる。後で共有したいと思えば、それも可能だ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)