Facebookは米国時間4月18日、モバイル向け「Open Graph」を含む3つの新製品を発表した。これにより、同社は、急速に成長するスマートフォンおよびタブレット市場における自社の存在感を高めることを目的としている。
Facebookはブログ投稿とニューヨークで開催した同社のモバイルデベロッパーカンファレンスにおいて、モバイル上でOpen Graphを実装しやすくしたことに加えて、「Facebook Login」を改良したことと、「iOS」用の新しいSDK 3.5をリリースすることを発表した。
さらにFacebookは、Facebookをさまざまなモバイルプラットフォーム上に統合する開発者らを支援するための新しいパートナープログラムを発表した。初期パートナーとしては、Microsoftによる「C# SDK for Windows 8」、Corona Labsによる「Corona SDK」、Kinveyなどがある。
FacebookのDouglas Purdy氏はブログ投稿で、「本日発表した新ツールによって、さらに多くの高品質なモバイルアプリがFacebookと統合され、われわれの6億8000万人を超えるモバイルユーザーに提供されることをうれしく思う」と述べた。最も収益の高いiOSアプリ100本の81%と最も収益の高い「Android」アプリの70%を超えるアプリがFacebookと統合されていると同氏は付け加えた。
Facebookは2011年、ユーザーに「円滑な体験」を提供することを目的に、新しいバージョンのOpen Graphを同社のF8カンファレンスで発表した。Open Graphにより、開発者は、自らのアプリをコアなFacebookインターフェースと深く統合することができる。Open Graphによる投稿は、ユーザーの友人の「News Feed」や「Ticker」、および、ユーザーの「Timeline」に表示される。
今回の発表により、開発者は、自らのモバイルアプリにOpen Graphを容易に統合できるようになる。このことを支援するため、Facebookは、「Object Browser」の提供を開始する。Object Browserは、開発者にとって、自身がパブリッシュするオブジェクトデータとのやり取りを容易にする手助けとなるシンプルなインターフェースだ。また、Facebookは、ネイティブな「Share Dialog」を発表し、ユーザーがネイティブなモバイルアプリからアクティビティを共有するためにFacebookにまずログインする必要性をなくした。
またFacebookは、より高速なモバイルログインダイアログをリリースした。ユーザーがアプリの各種権限をより明確に把握し制御できるように改良されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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