LenovoとPokkiは現地時間8月22日、 Lenovoのほとんどの「Windows 8」コンピュータにPokkiのデスクトップモード「Start」メニューとアプリランチャー、および「Windows Store」をプレインストールする取り決めを締結したことを発表した。
Pokkiスイートは、Lenovoの新しいコンピュータのほぼすべてにプレインストールされて、世界中で出荷される予定だ。Pokkiを開発するSweetLabsの最高経営責任者(CEO)兼共同創設者のDarrius Thompson氏によると、Pokkiスイートを搭載する最初のモデルは「IdeaPad」と「IdeaCenter」で、「Think」シリーズがそれに続く予定だという。
「われわれは開発者のために最も大規模な流通ネットワークを構築したいと考えている。開発者向けに大規模なチャネルを構築する当社の潜在的可能性は、相当なものだ」(Thompson氏)
SweetLabsの別の共同創設者であるChester Ng氏によると、 PokkiはWindows 8が抱える3つの重大な欠点を解決するという。これまでユーザーの望む場所にStartメニューが存在していなかったが、PokkiはそこにStartメニューを設置する。また、ほとんどの場合1回のクリックでデスクトップアプリをダウンロードしてインストールできる、使い勝手のよいアプリストアも開設する。
Pokkiが実現することの中で最も異例なのは、Ng氏が「ソフトウェアバンドル」と呼んだもの(ブロートウェアという呼び名の方が一般的)をアップデートする機会をメーカーに提供することだ。それが可能なのは、Pokkiがソフトウェアを勧める機能も備えているからだ。
同氏は、「タックスシーズンの時期には、Pokkiは『TurboTax』をプレインストールする代わりに宣伝することができる」と述べ、Pokkiによって、メーカーの利ざやの多くをもたらすブロートウェアを不要にできる一例を挙げた。
Pokkiアプリストアを除いて、ブロートウェアが1つも、あるいはほとんどインストールされていないコンピュータを店頭で購入するという概念は事実上、今まで聞いたことがないものだ。そして、それはまだ実現してもいない。
ブロートウェアの少ない未来が訪れる、というのがThompson氏とNg氏の願いだ。「われわれはソフトウェアバンドルを最初から作り直して、メーカーがそこから多くの利益、利ざやの大半を得られるようにしたいと考えている」(Ng氏)
Pokkiは、Thompson氏が「iTunes」モデルと表現したものを実践している。「アプリプレーヤー」として始動した後、何年もかけて、人々がアプリを購入できる場所になるのではなく、Pokkiはその両方を既に提供している。
Thompson氏は、「われわれはターゲット型の動的なおすすめ情報を提供する能力を備えているので、OEMがユーザーから利益を得るのを支援することができる」と述べた。それらのおすすめ情報は、やがて現行のブロートウェアシステムより多くの利益を生み出すようになるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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